摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
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◆ご質問
ぽっこりお腹がとても気になります。筋トレで緩和されるものでしょうか。
1.私が下腹ポッコリに悩んでいた時、主治医の勘違いコメントをもらった実話。
まずは、経験談から。
私が、拒食症で入院・通院していた大学病院での話です。
当時、入院を経て、生理も戻って、体重が増えていくのが怖くて怖くて・・・という時期でした。
下腹ポッコリに本当に深刻に悩んでいました。
主治医から言われた言葉は・・・
「飢餓状態。アフリカの子と同じ。」
主治医が言っている意味は分かります。
テレビなどで、飢餓に苦しむ子供たちのお腹がプクーって膨らんでいる姿が映し出されているのは、何度も観たことがあります。
拒食から体重が増えて悩んでいる時期の私のことを、「飢餓状態」だからお腹が出る、と言っていました。
全然、通じていない。。。
その後の私自身の回復経験からも、様々な状態でお越しになるクライアント様とのカウンセリング経験からも、これは明らかに間違った見解だったと思っています。
当時の私は、確かに栄養バランスは完ぺきに整っているとは言えない食生活でしたが、「飢餓に苦しむ世界の子供たち」と同じ状態ではありません!
ここでも、目の前の治療者の言っていることを、鵜呑みにしない!ことがホントに大切なのです。
2.なぜ、お腹ポッコリになるのか?
たぶん・・・
医学的・栄養学的には、説明のつかないことだと思っています。
私は摂食障害に悩んでいる時期から、あらゆる本を読み、いろんな治療者に聴いていましたが、答はつかめませんでした。
拒食症のガリガリの低体重の時期から、身体が回復していく時、「ヘンな太り方」をするみたいです。
ヘンな太り方とは、身体全体の肉付きがアンバランスになりやすいみたいです。
拒食時代の反動なのかもしれませんが、太りやすい状態にもなりやすいです。
お腹ぽっこりとは、その1つの現象に過ぎないと思っています。
拒食という身体に無理を強いた状態を続けてしまったこと。
だから、やっぱり身体が「倍返し」をしてくるのではないでしょうか?
3.お腹だけではなく、身体ぜんぶをみてみよう
拒食でバランスの悪い太り方をした私。
今、拒食時代の写真を振り返っても、ゾッとするような見た目です。
それは、ただ単に痩せているというよりも、「ヘンな見た目」になっていました。
・顔だけが異様に浮腫んでいました。
・身体は「痩せ」なのに、下腹だけがポッコリでした。
・顔は、笑っているつもりなのに、全然楽しそうではありませんでした。
だから、今、お腹がぽっこりしていることが気になる方も、全体をみていきましょう。
体脂肪がついている・ついていないだけではなく、身体の浮腫みや冷え、髪の毛や爪、皮膚の色。
そして、顔の表情です。
全体をみてみて、どうですか?
自分は元気そうに見えますか?
楽しそうに笑っていますか?
気になって仕方がないのは、体型かもしれませんが、やっぱり内側から出るものが大切なのです^^
4.運動よりも、意識と心をを変えること。
お腹ぽっこりに筋トレが効くかどうか・・・。
私には、正直わかりません。
私自身も、摂食障害の頃、必死にスポーツジムに通って運動して痩せようとしていた時期があります。
でも、全然やせなかっただけではなく、こうした言葉で傷ついてしまったのです。。。
やっぱりショックでした。
身体もダウンしてジムを辞めた後、やっぱりずーっと体型について悩んでいました。
長年、体型にも体重にも悩んできた経験からの結論は、、、
意識が体型を変える
です。
痩せることが人生のゴールですか?
お腹ぽっこりが無くなれば、楽しく生きていけますか?
体重●kgになったら、ずっと維持できますか?
きっと、ちがうはずです。
生きていくとは、何かをやっていきていくこと。
やりたいこと
叶えたいこと
望む生き方・・・etc.
こうしたことは、体型よりもずっとずっと大切なのです!
私の過食で働けなかった時代から、回復して「やりたい仕事」が出来るまで