摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
摂食障害は、拒食・過食・過食嘔吐という症状で分類される場合が多いです。
でも、ホントの根っこは、心なので分類するより、心をみよう!と思っています。
ですが、摂食障害の重症度についての考え方は、ホント様々です。
回数・頻度でみるのか
体重でみるのか
体重の変化でみるのか・・・etc.
これは、医師・カウンセラーによって本当にバラバラな考え方が見受けられます。
残念ながら、摂食障害の経験者の視点からすれば、キケンなのに放置されている実態、というのも見聞きしています。
私自身は、これまでのブログにも書いていますが・・・摂食障害時代、大量吐血を経験しています。
ただ単にリンゴをふつうに食べている時に、いきなり、ドバッと。。。
くわしくは、こちらをご覧ください。
***大量吐血した日***
こうしたことがあっても、私は過食嘔吐をすぐに辞める、ということは出来ませんでした。
でも、母の心配は一気に高まっていったようです。
そこで、あらためて「母に聞いてみましたシリーズ」として、母からのコメントを記載いたします。
体重・年数・生理という3つの前提があれば、過食嘔吐が1番キケン
決して、過食だけ拒食だけの方に、ヘンな安心感や早すぎる安心を持ってほしくはないですが・・・
3つの前提があれば、過食嘔吐が1番命のキケンがあると思っています。
3つの前提とは
(1)身長・体重が同じ
(2)年数が同じ=年齢も摂食障害の年数も同じ
(3)生理が自発回復・周期的にきている
が、すべてそろっていれば、私は過食嘔吐が1番命のキケンだと考えます。
理由は・・・人として1番不自然な行為だからです。
1番不自然な行為だから、1番身体への負担が大きいのです。
人は、なんとなく食べたくない日も、心配事があって食べられない日もあります。
食べ放題などに行ったり、飲み会などの場面では、「普段より多くたべる日」もあります。
でも、意図的にたくさん食べて、意図的に嘔吐する、という過食嘔吐の行動は、一般的な人は人生の中で1度もしない行為ではないでしょうか?
過食嘔吐がフツーになりすぎていると、そこに何ら問題意識が沸かなくなってしまいますが、やっぱり「フツーの生活とは何か?」に立ち返って欲しいと思っています。
過食嘔吐と吐血:母のコメント
摂食障害は命にかかわる病気、ということを振り返っている中で、「母にとっての過食嘔吐」と「過食嘔吐と吐血」についての話題の中で、こんな言葉がありました。
吐血は一瞬で命にかかわるので、過食嘔吐は私にとって『深刻度』が高かった。
特に、娘が過食嘔吐している最中、吐血してしまうんじゃないかと不安でトイレの前に立っていたことがある。
ムリに吐くのは1日でも早く辞めてほしかった。
冒頭に記載した通り、大量吐血したのは、過食嘔吐の最中ではなく、「ふつうにリンゴを食べていた時」です。
けれど、その後は、過食嘔吐したら、また吐血するかもしれない、過食嘔吐するたびにリスクが高まってしまう・・・と心配でたまらなかったそうです。
過食嘔吐を振り返って、今の私が思うこと。
今から10何年も前のことですが・・・今でも覚えています。
母がトイレの前で、心配そうに立っていたことを。
その表情も、ホントに。
過食嘔吐しおわって、トイレの扉を開けたら、そこに母が立っていました。
当時は、「何!?」と、超・反抗的な態度でしたが。。。
今から、振り返ると反省と後悔しかありません。
どれだけ心配をかけたんだろう。
過食嘔吐という無駄な行為で、気持ちを発散しようとしていたんだろう。
そんな気持ちでいっぱいになりますね。
過食しても
過食嘔吐しても
心が晴れません。
一時的に、ほんの一瞬、現実から逃避できるだけです。
きっと、今摂食障害に悩んでいる方も、それには気づいているはずです。
逃げるよりも向き合うこと。
心が晴れない・やせないと分かっていながら、過食・過食嘔吐という行動に走らなくなること。
それは、心が解決していけば、かならず手に入る未来なのです。
私だけではなく、卒業されたクライアント様たちも、そう教えてくれます。
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