摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
暑さと摂食障害
気候と気分の変動
これらは、ある程度、誰にでもあることです。
ですが・・・
どう対策するか、
どう考えるか、
これらが、「治る・治らない」の分岐点ではないでしょうか?
最近は暑くなり、食欲が落ち痩せやすくなってそれが少し嬉しく、複雑な感じです。
日中は食事をとらなくても平気になり、夜食べるほぼ1日1食なりました。
子供を産み終えた30代半ば以降の摂食障害の食生活も、1日3食の方がよいのでしょうか?
年代や生活環境により、摂食障害の治療法やアドバイスはどう変えていますか?
*ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。
ご質問をありがとうございます。
よくある声です。。。
「食べないほうが、気分がいい」
「1日1食で、生きている人もいるんだから」
そして、かなりの低体重でも、「どこも不調は無い」と言い切る人たち。。。
今回は、以下の3つから考えていきます。
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1.痩せのハイテンション
2.基礎・基本を見直す
3.食事療法を選ぶ3つの指標
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1.痩せのハイテンション
ハイテンションの時は、ものすごく気分がいいかもしれません。
何でも出来るような気がして
何もかも上手くいく気がして
ハイになっていることに気付かず、
突っ走ってしまう。。。
でも、ほぼ確実に、その後に、ダウンする時期がやってきます。
本当は、低体重・低栄養の状態で、「気分がいい」「不調がない」と感じていること自体、おかしいのです。
・感じていない
・フタをしている
・感じられない状態になっている
摂食障害が何年も続いている場合、
いつも不調
↓
不調が、「ふつう」になる
↓
「ふつう」だから元気!
と勘違いのまま過ごしてしまう場合があります。
私自身も、いつも身体が怠く、超・低血圧でした。
周りからは、「よく立っていられるね」と言われました。
それでも、「フツー」と感じていたのです。
でも、今は、ちょっとでも胃腸の調子が悪くて、食事量が減ると、ものすごくダルイです。
ダルイのは辛いですが、当たり前のことを当たり前に感じられるようになったこと自体、摂食障害の頃とは大きな違いを感じています。
2.基礎・基本を見直す
どんなことも、応用編は、基礎基本の上にしかなりたちません。
交換留学の前、語学研修がありました。
同じく交換留学を控えた仲間、約20名と一緒でした。
その中の1人が、「スラング本」(俗語)を夢中になって読んでいました。
でも、周りはこう言いました。
「まずは、基本じゃない?」
そうなんです。
基本の会話も出来ない人が、スラングばかり話していたら、おかしいですよね?!
これは、食事でも同じです。
1日3食、バランス良く食べること。
これが、食生活の基本ではないでしょうか?
食べて、動けて。
食べて、身体も元気になって。
年齢や生活状況に関わらず、『基本の状態』に、まずは戻ることが大切なのではないでしょうか?
マクロビ
断食
1日1~2食
こうした応用編に移る前に、まずは、あなた自身の食生活に基本を取り戻していきましょう^^
3.食事療法を選ぶ3つの指標
食のこだわりやルールは、ゼロにする必要は無いと思っています。
ですが、時と場合によっては、臨機応変な姿勢が必要です。
そして、食事療法やダイエット情報をえらぶ上で、大切にしてほしい3つの項目があります。
(1)一生続けられるか?
(2)ストレスは無いか?
(3)自分の不足を補うものか?
(1)一生続けられるか?
食事とは、一時的なものではなく、これから寿命がくるまで、ずーっと続くものです。
ですから、新しい食事療法が一生続けられるものであることが、大切です。
(2)ストレスは無いか?
ガマンはストレスになります。
新しい食事療法を続けていくために、新たなストレスを生み出してしまうと、逆効果です。
1人1人、優先したいものや、食の好みは異なります。
だからこそ、あなたにとって、ストレスにならないかどうかを、きちんと判断してくださいね。
(3)自分の不足を補うものか?
これ、最も重要かもしれません。
良くあるのが・・・・糖質制限^^;;
メタボの人が、過剰に食べているご飯を減らすことが、本来の糖質制限です。
ですが、摂食障害の場合は、ちがう現象が起こります。
炭水化物が極端に少ない食生活にも関わらず、さらに糖質ゼロにしてしまうことです。
ご飯も、パンも、パスタも無しの食生活。。。。
炭水化物が少ない食生活で、糖質制限は、「不足を補うもの」とは言えません!
1人ひとり、摂れている栄養は大きく異なります。
体重の数値だけで、判断できないことも多々あります。
だからこそ、TVやネットで見聞きした情報を鵜呑みにするのではなく、あなた自身に「合う・合わない」を客観的に判断することが、大切なのではないでしょうか?
本来は、今の食生活チェック無しに、アドバイスは出来ないのです。
現状を知るから、初めて対策が出来ます。
じっくり、しっかり、「えらぶ」ことを大切にしていきませんか?