30代の摂食障害でも1日3食必要?

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

暑さと摂食障害
気候と気分の変動

これらは、ある程度、誰にでもあることです。

ですが・・・

どう対策するか、
どう考えるか、

これらが、「治る・治らない」の分岐点ではないでしょうか?

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

最近は暑くなり、食欲が落ち痩せやすくなってそれが少し嬉しく、複雑な感じです。

日中は食事をとらなくても平気になり、夜食べるほぼ1日1食なりました。

子供を産み終えた30代半ば以降の摂食障害の食生活も、1日3食の方がよいのでしょうか?

年代や生活環境により、摂食障害の治療法やアドバイスはどう変えていますか?


*ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。

ご質問をありがとうございます。

よくある声です。。。

「食べないほうが、気分がいい」
「1日1食で、生きている人もいるんだから」

そして、かなりの低体重でも、「どこも不調は無い」と言い切る人たち。。。

今回は、以下の3つから考えていきます。

========================

1.痩せのハイテンション

2.基礎・基本を見直す

3.食事療法を選ぶ3つの指標

=======================

1.痩せのハイテンション

ハイテンションの時は、ものすごく気分がいいかもしれません。

何でも出来るような気がして
何もかも上手くいく気がして

ハイになっていることに気付かず、
突っ走ってしまう。。。

でも、ほぼ確実に、その後に、ダウンする時期がやってきます。

本当は、低体重・低栄養の状態で、「気分がいい」「不調がない」と感じていること自体、おかしいのです。

・感じていない
・フタをしている
・感じられない状態になっている

摂食障害が何年も続いている場合、

いつも不調

 ↓

不調が、「ふつう」になる

 ↓

「ふつう」だから元気!

と勘違いのまま過ごしてしまう場合があります。

私自身も、いつも身体が怠く、超・低血圧でした。
周りからは、「よく立っていられるね」と言われました。

それでも、「フツー」と感じていたのです。

でも、今は、ちょっとでも胃腸の調子が悪くて、食事量が減ると、ものすごくダルイです。

ダルイのは辛いですが、当たり前のことを当たり前に感じられるようになったこと自体、摂食障害の頃とは大きな違いを感じています。


2.基礎・基本を見直す

どんなことも、応用編は、基礎基本の上にしかなりたちません。

交換留学の前、語学研修がありました。

同じく交換留学を控えた仲間、約20名と一緒でした。

その中の1人が、「スラング本」(俗語)を夢中になって読んでいました。
でも、周りはこう言いました。

「まずは、基本じゃない?」

そうなんです。
基本の会話も出来ない人が、スラングばかり話していたら、おかしいですよね?!

これは、食事でも同じです。

1日3食、バランス良く食べること。

これが、食生活の基本ではないでしょうか?

食べて、動けて。
食べて、身体も元気になって。

年齢や生活状況に関わらず、『基本の状態』に、まずは戻ることが大切なのではないでしょうか?

マクロビ
断食
1日1~2食

こうした応用編に移る前に、まずは、あなた自身の食生活に基本を取り戻していきましょう^^

3.食事療法を選ぶ3つの指標

食のこだわりやルールは、ゼロにする必要は無いと思っています。
ですが、時と場合によっては、臨機応変な姿勢が必要です。

そして、食事療法やダイエット情報をえらぶ上で、大切にしてほしい3つの項目があります。

(1)一生続けられるか?
(2)ストレスは無いか?
(3)自分の不足を補うものか?

(1)一生続けられるか?

食事とは、一時的なものではなく、これから寿命がくるまで、ずーっと続くものです。

ですから、新しい食事療法が一生続けられるものであることが、大切です。

(2)ストレスは無いか?

ガマンはストレスになります。
新しい食事療法を続けていくために、新たなストレスを生み出してしまうと、逆効果です。

1人1人、優先したいものや、食の好みは異なります。
だからこそ、あなたにとって、ストレスにならないかどうかを、きちんと判断してくださいね。

(3)自分の不足を補うものか?

これ、最も重要かもしれません。

良くあるのが・・・・糖質制限^^;;

メタボの人が、過剰に食べているご飯を減らすことが、本来の糖質制限です。

ですが、摂食障害の場合は、ちがう現象が起こります。

炭水化物が極端に少ない食生活にも関わらず、さらに糖質ゼロにしてしまうことです。

ご飯も、パンも、パスタも無しの食生活。。。。

炭水化物が少ない食生活で、糖質制限は、「不足を補うもの」とは言えません!

1人ひとり、摂れている栄養は大きく異なります。
体重の数値だけで、判断できないことも多々あります。

だからこそ、TVやネットで見聞きした情報を鵜呑みにするのではなく、あなた自身に「合う・合わない」を客観的に判断することが、大切なのではないでしょうか?

本来は、今の食生活チェック無しに、アドバイスは出来ないのです。
現状を知るから、初めて対策が出来ます。

じっくり、しっかり、「えらぶ」ことを大切にしていきませんか?