摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
過食が始まる不安
過食が止まらない不安
終わりがみえない不安って
大きいですよね。
今回いただきましたご質問をご紹介します。
◆メルマガ読者さんからのご質問◆
綾子さんは過食はどのくらいの期間続いてましたか？
＊ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。
ひと言でいうなら、「何年も」です。
拒食症と診断されたのが、2006年1月。
生まれて初めて過食したのが、2006年9月。
その後、何年も過食がありました。
でも、365日ではありません。
また、すごく酷い時期を除いて、過食は1日1回でした。
過食だけの時
過食嘔吐の時
1週間くらいひどい過食が続いた後、しばらく過食がない時期
過食があったり・なかったりの状態が、何カ月も続いた時期
イロイロでした。
ですが・・・・
私自身で「過食というもの」を、考えてこなかった後悔や
私自身で治そうとしてこなかった時期が長くありました。
考えるポイントをまとめてみました。
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1.過食と食べ過ぎの違いは？
2.心・栄養・体のフクザツな関係
3.症状以上に心をみていますか？
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1.過食と食べ過ぎの違いは？
少し前のメルマガ「過食と食べ過ぎのちがい」には、沢山の反響をいただきました。
また、カウンセリングでも、クライアントさま自身に、
「それぞれの定義」を尋ねています。
過食の定義
食べ過ぎの定義。
一人ひとり答えは違います。
一人ひとり大切にしたいことが違うからです。
でも、共通していることがあります。
食べる量や
カロリーでは定義できないこと
沢山食べたから「過食」ではありません。
何キロカロリー食べたから、過食と判断されるわけではありません。
今、過食に悩んでいるのなら、あなた自身で、キチンと考えてみませんか？
2.心・栄養・体のフクザツな関係
過食が起こる要因を、1つだけに限定すると、犯人探しのようになってしまいます。
過食は、イライラのせい
過食は、炭水化物を食べないせい
過食は、血糖値のせい…
どれも間違いでは無いけれど、たった1つだけではないのです。
【心】イライラ
↓
【心】食のこだわりが悪化
↓
【栄養】野菜ばかりの食生活
↓
【体】低血糖になる
↓
【体】眠れない
↓
【体】自律神経のバランスが崩れる
↓
【心】さらにイライラ
心・栄養・体は、フクザツに関係しているんですよね。
過食が治るためには、どれもこれも改善が必要です。
急にすべてを解決することは、難しくても、今できることは、きっとあるはずです。
ゆったり
じっくり
でも、本気で。
治ることに、取り組んでいきませんか？
3.症状以上に心をみていますか？
過食だけを、どうにかしたい！
体重だけを、変えたい・痩せたい！
きちんと食べれば、過食衝動が消えるんじゃないか。
食べる練習をすれば、ふつうに食べることが出来るんじゃないか。
手作りすれば、過食しないんじゃないか。
こんなふうに、過食を「食だけの問題」として捉えていませんか？
確かに、過食がひどい時は、「とにかく過食をやめたい！」と思ってしまいがちです。
でも、忘れないでいてください。
食欲とは、本能です。
本能のままに食べている赤ちゃんは、
肥満になることも、食べ過ぎで悩むこともありません。
本能のままに食べている野生動物に、
肥満体型はあり得ません。
だから、食欲を正常にもどすとは、
心身を「ありのまま」にもどすことなのです。
・・・・・
私の過食が酷かった時期を振り返ると、
かならず、精神的に不安定な時期と重なります。
祖父が他界して、家中がバタバタしていた時期。
私はひとり取り残されるような感覚に陥りました。
祖父を失うこと以上に、
1人の死から家中が変わること。
私は、そこに大きな恐怖や居場所の無さを感じていたのです。
でも、当時は言えませんでした。
何がイヤで
何がツラくて
どうして欲しいのか…
言える雰囲気では無かったから、
言えなかったのです。
じっくり聴いてくれる人が、誰も居なかったから、
言うことが出来なかったのです。
そして、私は、朝から晩まで、家でも、家の外でも、過食し続けていました。
話すことは、放つこと。
言えない状況から、言える雰囲気へ。
話せない状況から、話したい雰囲気へ。
家全体で取り組んでみてください。