摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
「摂食障害のブログ」といえば、
このブログも一応、仲間に入りますが・・・
摂食障害真っ最中の人が
摂食障害真っ最中の人のブログを読むこと
摂食障害真っ最中の人が
摂食障害真っ最中の人とつながること
これらには、メリット・デメリットの両方がありますよね。
今回は付き合い方について、ご質問をいただきました。
ネット社会の今、とても大切なことだと思いますので、
あなた自身もじっくり考えてみてくださいね^^
私は現在、過食の地獄にいます。
過食をしてしまうと辛くて苦しくて、
同じ病気の人のブログを検索して「あぁこの人よりましだ」と自分を慰めたりします。
逆に、病気が回復されてる人のブログを見てしまうと無性にイライラしたり、
落ち込んだりしてしまいます。
中村さんは回復中、摂食障害の人のブログを読んだり、
関わったりしていましたか?
影響を受けてしまうなら見ないようにしたほうがいいのでしょうか?
*ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。
ご質問をありがとうございます。
すごーくいい質問ですね!
カウンセリングでも同じような話題はよくありますし、
家族会や自助グループなどで知り合った方と、
メールする・しない事で悩む場合もあるようです。
また、私自身も、摂食障害真っ最中の頃、ネ
ットに助けられたこともありましたし、
ネット情報に混乱したり怖くなったり・・・イロイロでした。
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1.私が摂食障害のブログを書き始めた理由
2.ブログのマイルールを決めよう
3.普通の世界、普通の友達を大事にする
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1.私が摂食障害のブログを書き始めた理由
私が摂食障害真っ最中の時に、アメブロを書いていた理由は、
すべて自分のためです。
摂食障害をどうにかしたくて、
たくさんの摂食障害に関する本を読んでいました。
体験記自体、かなり少数でした。
体験記であっても、「体重が◯kgになった」「退院した」など、
事実が断片的に書かれているものが多い印象でした。
私はそこに疑問を抱いていました。
心って、もっと複雑じゃないの?
心って、もっと瞬間瞬間かわるものじゃないの?
だれかが何かを言って
それを自分が受け取って
受け取り過ぎて傷ついたり
上手く受け取れなくて相手から怒られたり・・・etc.
体重とか
出来事だけでは
語りつくせない心の動き。
それを垣間見えるブログや本は
なかなか見つかりませんでした。
だから、自分のために、
その時々の細かな心の動きを記録していきました。
それが、私のブログの始まりだったのです。
この経験が、今もとても役立っています。
メルマガ読者さんや
クライアント様から
私の経験談を聞かれることは多々ありますが・・・
記憶も記録も新鮮なままです^^
「その時」のことは、「その時」にしか書けないので、
書いていてよかったなぁと思っています。
2.ブログのマイルールを決めよう
今、どんなルールでブログを使っていますか?
私は摂食障害の頃、漠然と考えていたのは・・・
・・・・・・・・・・
ごく稀にコメントはするけど、
リアルではつながらない
リアルで会うのは、
高校時代からの友人など元々の私を知っている人だけ。
・・・・・・・・・・
リアルで会う人は、
私の摂食障害を知っている人も知らない人もいました。
でも、それが世の中だと思っていたので、
「摂食障害だけの世界」に浸るのは、
ある意味、ネット限定でした。
普段の生活でアップアップだった頃は、
「摂食障害だけの世界」に救われていたり
居心地の良さを感じていることもありました。
でも、自分よりずっとずっと重症な摂食障害の人の様子を知って、
正直、怖くなったことも多々あります。
だからこそ、あなた自身でマイルールを決めていきませんか?
ブログを見る・見ないだけを決めるのは
0か100かの思考そのものです。
だからこそ、「見るなら・・・」という前提で、
・1日●時間まで
・コメントする・しない
・個別メール・メッセージを送る・送らない
・リアルで会う・会わない・・・etc.
私は、摂食障害真っ最中の時に、摂食障害の人同士が
交流するデメリットをとても強く感じています。
吐き方を教え合ったり
ODの仕方を尋ねたり
病院の裏話に花が咲いたり
学校に行っていない・社会で働いていないことが
当たり前になり過ぎていたり・・・etc.
今の摂食障害仲間が、「足をひっぱる相手」になっていませんか?
回復のスピードは1人ひとり異なります。
だから、比べることはオススメできません。
合う治療者(医師・カウンセラー)も1人ひとり異なります。
だから、ある人にピッタリの治療者が、あなたにも合うとは限りません。
今、治りたいのなら、
治るサポートだけが必要なのではないでしょうか?
3.普通の世界、普通の友達を大事にする
摂食障害のブログとの付き合い方を考える時、
同時に、じっくり考えてほしいことがあります。
それは、あなた自身が、「どこに向かっているか」です。
摂食障害の世界にどっぷり浸かることに
向かっているのでしょうか?
それとも、
摂食障害から卒業して
一般的な年齢相応の生活をすることに
向かっているのでしょうか?
私は個人的には、後者であってほしいと願っていますが、
中には、摂食障害のままでいたいと思っている方も少なくないようです。
もし、摂食障害から卒業しよう、と考えているのなら、
摂食障害以外の友達を大切にしてほしいのです。
摂食障害の悩みを話せる相手
でも、摂食障害以外の話題でいっぱいになる相手
摂食障害に悩んでいることを知っている相手
でも、「摂食障害のあなた」ではなく、あなた自身と友達でいてくれる相手
摂食障害のブログを読む・読まないは、
あなた自身が決めることです。
ですが・・・
普通の生活は出来ていますか?
学校行って
友達としゃべって
学校行事に汗を流して
進学のことで悩んで・・・
仕事に行って
給料で不満を抱いて
転勤におびえて
転職に悩んで
外食して
旅行して・・・
そんな生活が出来ていますか?
普通の生活と摂食障害の世界に浸る割合、どちらが多いですか?
今すぐ出来なくてもいいけれど、
普通の生活に戻るために、今、出来ることを1つ1つ増やしていって
ほしいなと思っています。