摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
カロリー計算にビクビクしたり
栄養バランスを必死で整えたり
食べる順番が変えられなかったり
食へのこだわりは、
摂食障害の共通点とも言えます。
◆メルマガ読者さんからのご質問◆
この前の摂食障害メルマガ「食にハマる！？」という記事を読ませてもらいました。
健康な人でも料理をすることが大好きなひともいるし、
ずっとレシピなどを考えて、それを職業にしている人もいます。
ずっと考えていることって、
まだ摂食障害が回復していないってことですか？
健康な人と摂食障害の人で、
食のことについて考えている人の違いって、綾子さんはなんだと思いますか？
＊ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。
ご質問をありがとうございます。
========================
１．「考える＝病気」では無いですが・・・
２．健康な人の「作るのが好き」とは？
３．食以外は、健全ですか?
==========================
１．「考える＝病気」では無いですが・・・
考えること自体が摂食障害という意味ではありません。
でも、「こんなに食のことを考えているって、やっぱり摂食障害だから？？」と
思っている時点で、摂食障害真っ最中という意味ではないでしょうか？
この違い、ちょっとややこしいですが、通じていますか？？
何を考えているか・考えていないかではなく、
あなた自身は、「食」を考え続けて
心はどうなっていますか？
食を考えることで
心と向き合うことを忘れていませんか？
食を考えていれば、
食べるのが怖くなくなると思い込んでいませんか？
実際、回復していくクライアント様をみていると、
頭の中で占めていた「食について考えていること」の割合が
かなり激減していくようです。
もちろん、「料理が好き・嫌い」「自炊する・しない」によっても
大きくことなりますが・・・
食ばかり考えて
食に一喜一憂して
食に振り回されている状態から
少しずつ抜け出していくようです。
なぜなら・・・
生きるためには、
他にも考えることがいっぱいあるからです。
明日の電車の時間を調べたり
何を着ていくか考えたり
１０年後のイメージにワクワクしたり
肩がこったから、マッサージ行こうかなぁ～
メガネが合わなくなったかも・・・
最近、ちょっと運動不足だし。。
こんなふうに
重要なことも
そうでないことも
日々、いろんなことを頭が巡っているはずです。
そして、その中にグルメ情報が入っていたり
夕飯の献立が入っていることもあるかもしれません。
けれど、摂食障害が回復していれば、
食は「生活の中の１つ」にすぎないのではないでしょうか？
２．健康な人の「作るのが好き」とは？
パティシエ
コック
栄養士・・・etc.
こうした職業の人たちは、
食について考える時間が長いはずです。
仮に１日８時間働くとしても
OLさんが、事務仕事で８時間なのと、
パティシエの人が、お菓子をつくる８時間では、
実際に食に触れている時間数がまったく違いますよね？？？
食が職業であれば、
生活をささえていく収入源です。
それを考えることは、
収入にある程度、直結するのです。
だからこそ、食に関する職業の人が
食について考え続けるのは、当たり前ではないでしょうか？
食について考えてはいけないのではありません。
でも、あなたの本業は何ですか？
もし、学生なら、学校生活の充実が先にあるはずです。
もし、社会人なら、仕事の悩みや楽しさが、食を
考える前に、たくさんあるはずです。
その順番、あなた自身で再チェックしていきましょう＾＾
３．食以外は、健全ですか?
「私って、摂食障害ですか？」
「これって、摂食障害ですか？」
そんなご質問を時々いただくことがあります。
大切なのは、あなた自身が「どうなりたいか」です。
摂食障害という診断があっても・なくても
食に振り回されている生活を好んでいるなら、
それもOKなのです。
摂食障害と言われなくても
食やカロリーの不安で心が押しつぶされそうなら、
そこから脱したいと願いのも、１つの欲求なのです。
食以外を考えてみると、
以下の２つの項目に絞れるかもしれません。
（１）身体は健康ですか？
（２）年齢相応の生活ですか？
身体の健康とは・・・
・自発的な生理がある
・ふらつき、だるさ、身体の痛みなどが無い
・睡眠は快適に眠れて、快適に目覚める・・・etc.
診断される・されない以前に、
身体のSOSを無視していませんか？
年齢相応の生活とは・・・
・学生なら、学校に行っている
・親との適切な距離がある（母娘ベッタリが多いです＾＾；;）
・お金の使い方、フツー。
・友達付き合い、親戚付き合いができる
・社会人の年齢なら、働くことが出来ている・・・etc.
こんなチェック、あなたはいかがでしたか？