中高生のお嬢様を持つご家族こそ、読んでほしい記事です。
摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
摂食障害のゴールは「治って働く」です。
中学生・高校生で摂食障害の場合、「20代なんてイメージできない」と思うかもしれませんが、摂食障害の10年はとてもあっという間です。
ですから、20代になる前にぜひ「20代女子の回復がむつかしい3つの理由」を知っておいてほしいと思います。
20代摂食障害:友人の結婚・出産ラッシュ
「気にしないし…」とクチでは言っていても、これは気にならないはずがないことです。
幼馴染の友達
高校時代の親友
近所の子
などが、
「結婚しましたー!」
「妊娠●ケ月」
というリアルな声やSNS上の情報が飛び交うのが、20代摂食障害のつらいところです。
(中には、摂食障害の最中に結婚・出産される方もいますが、私は環境の変化によるストレスは大きいので先に治ることをオススメしています)
こうした華やかなニュースを見聞きする度に
・自分だけひとりぼっち
・置いてきぼり
・どうせ自分は…
という気持ちに陥りがちです。
こんなふうに気分が落ちて、一層過食がひどくなったり、外に出たくなったりする方が増えるのが20代です。
20代摂食障害:親の定年退職/更年期
これは切実なお金の話でもあります。
ご両親は、40代後半から50代ではないでしょうか?
定年まであと●年というカウントダウンをイヤでも感じる時期です。
・定年になっても、こうした過食代を親が払い続けるのか?
・定年になった後も、娘を養うのか
・定年になったら、父・母・娘と3人はずーっと家にいるのか…etc.
「定年後の生活」こそ、ご両親のほうがリアルに考える課題ではないでしょうか。
また、女性に限らないと言われますが、やはり悩めるお母様方は、更年期の症状に悩む方も多くいらっしゃいます。
自分の心身も大変
でも、摂食障害の娘も大変
両方で、どうするの…というのが、20代摂食障害のご家庭に多くみられるパターンです。
20代摂食障害:アルバイトで言われがちなこと
フルタイム勤務が難しい場合、アルバイトで週2~3日という働き方を選ぼうとする方が多いですが…
面接(または仕事開始後)に言われがちなことで、キズつくことが多いです。
例えば、
・バイトが無い日は何しているの?
・もっと遊ぶために、お金稼ぎたいと思わない?
・彼氏いるの?結婚は?
結構突っ込まれてしまいます。。。
これらをスルーする力がとても大切ですが、私も塾のアルバイト時代、結構イタイ質問を沢山経験してきたので、簡単には言えません。。。
塾のアルバイト(講師ではなく雑用係)は、とても恵まれた人間関係でしたが、同期は10歳くらい年下の現役大学生でした。
・「昼間は、何しているですか?」
・「最近、どこ遊びにいきました?」
・「前は、どんなアルバイトしていました?」
全然悪気がないのは分かっているものの、、、超・純粋な質問だと感じつつも、「答えられない自分」がホントにみじめでした。
当時の私は、
昼間:特に何もしていない。そもそも、昼夜逆転なので昼過ぎ起床⇒支度⇒バイトへ出勤
遊び:あんまり行かず。
以前のバイト:学生時代はいろいろアルバイトしていたものの、この年齢でバイトって本当はおかしいでしょ。。。
という心の声を抑えて、生きていました。
20代女子の摂食障害の回復が難しいからこそ、今すぐできること
今回の記事では20代女子の摂食障害の回復が難しい理由をお届けしました。
難しいからこそ、中学生・高校生のお嬢様を持つご家族は、今すぐ専門家に相談しましょう。
すでに,お嬢様が20代の場合は一刻も早く、専門家に相談しましょう。
どんなに相性のいい治療者に出会っても、摂食障害の「治って働く」というゴールには相当の時間がかかります。
いますぐできることは、少しでも早く開始することだけですから。
まずは、相談先選びに真剣に!
⇒摂食障害の個別相談、対面相談も再開しました。
*過半数がお母様のみのご相談です。