【拒食症の回復】体重を目標にするときの落とし穴

体重が増えれば、何でもできると思っていませんか?私は経験者として、ちょっと待って!と言いたいです(笑)。

摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
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前回の記事、とても多くの方にお読みいただいています!
やっぱり「体重が増えたのに、なぜ???」と悩んでいる方は多いようですね。

まだお読みではない方は、こちらをクリックしてお読みください。
⇒【拒食症】体重は回復したのに、なぜ死にたい気持ちは消えないのか?

今回は私の失敗談を含めて、拒食症の回復の落とし穴についてお届けします。ぜひ、ご家族でお読みください。

【拒食症の回復】ゴールは治って働くこと

摂食障害の回復方法って、よく勘違いされやすいです。

食べて
きちんと食べて
体重を増やして
生理も回復して

そうすれば何でもできるる…はず。。。

でも、ココが落とし穴です。

摂食障害はあくまで【心の病気】です。

食べることも体重も必要ですが、ホントの回復には【心の回復】が必須です。

摂食障害のゴールは、
1日3食きっちり食べることではなく
症状ゼロになること。
そして、自立した生活ができること。

学生なら、毎日フツーに学校に行く生活がムリなく続くこと。
社会人の年齢なら、自分で仕事して稼いだお金で、自分で生活できること。

これがゴールなんです。

拒食症のゴールは、治って働くこと

【拒食症】体重と同じくらい、仕事について考えていますか?

特に入院していると、体重ばかりに目が行きがちです。

もちろん、

・命を守ること
・生理を自然回復させること

は、とても大切ですから、体重が「ふつう」になることは必要です。

一方で、体重さえ回復すればなんでもできると考えるのは、とても危険です。

理由は、「治っただけの人」だからです。

ここで、私が1番悩んだ時期をシェアさせてください。

私の摂食障害:1番辛かったこと

摂食障害の回復で「1番難しい場面」に気づいた時、私はもう手遅れでした。

体重も普通、過食もかなり落ち着いた頃、正社員の就職活動を開始しました。でも、、、どこでも面接では同じことを質問されました。

「この1年、何していたの?」

大学院を退学してからの1年間、過食と少々のアルバイトだけで過ごしていた私には、痛すぎる質問でした。

通院とハローワーク:摂食障害の働き方は、どちらにも相談できない

摂食障害の通院先で仕事の相談をしても答はいつも同じ「無理しないようにね」。

摂食障害になるほど「無理しかしていなかった生き方」だったのに。

「無理しないために、どうするか?」を誰も教えてくれないかった。仕事の相談ならハローワークへ。

ハローワークでブランクがあることを伝えると「精神なら…手帳持っていますか?」と。ちょっと違う。。。

バリバリ働く正社員VSゆるく働くフリーターという二者択一

世の中の働き方は、二者択一しかないのか。
新卒採用しかないのか。

人生100年時代でも、たった1年のブランクが駄目なのか。

摂食障害で通院しても、摂食障害の本を読んでも、誰も教えてくれなかった【回復後の現実】

拒食症:体重が回復したら、仕事について考えよう

働き方は、イロイロです。
でも、言うだけなら机上の空論です。

私は摂食障害の人こそ、ひとり開業に向いていると思っています。

理由は、ひとりでコツコツ継続して努力することが得意だからです。

「感じやすい」という気質は、たぶん生涯変わらないので、大勢の人がいる職場はあまり向かないみたいです。

ですから、

体重がピンチの時は、身体の治療優先。
体重が回復した後は、働き方の相談。

そんなふうに、社会復帰に向けて「使い分け」が必要だと思います。

私みたいに、面接でイタイ想いをしないためにも。
ひとり開業で週3日だけ仕事して生きていける働き方があることも。

ぜひ、早目に知っておいてください。

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