摂食障害の回復期と思っている人が、実は回復していない理由

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害の回復期
拒食症の回復期

こうしたキーワードで、このブログに来てくださっている方も多いようです。

結構前から「回復期がキーワード」の傾向はありますが・・・回復期について勘違いしている方が多い印象です。

そもそも、回復期って何?


たぶん・・・想像のもとに書きますが・・・

多くの方が抱いている「回復期」とは、体重が増えていく時期ではないでしょうか?

特に拒食症から、体重が増えていく時、いろんな症状がみられることがあります。

・食べても食べても満足しない
・お腹がすいてたまらない
・空腹で眠れない
・空腹で早朝起きてしまう
・夜中に、無意識で食べてしまう

こうした【症状】がみられる時を、「回復期」と言えるかどうか・・・それはちがうと思っています。

これらは、症状です。
症状なので、どうやって向き合っていくかが大事な課題です。

もちろん、体重がフツーになって、生理が自然回復することは必要です。

ですが、体重が増えていく時期=回復期、とは全体像をみていかないと分からないです。

「拒食症の回復期」とは、自分で分かるものなの?

分からないと思います。
大抵の場合は、過剰評価してしまっています。

もう治ってかも!?
もう大丈夫かも!?
このまま過食がない生活になるかも!?

そう思いがちです。

こうしたタイミングで「私って、回復期なのかも!?」と思うのかもしれません。

「回復期だから!」と思い込んで、急にアルバイトを開始したり、急に習い事を増やしたり・・・してしまうことこそ、「回復していない」状態なのです。

大切なのは、一歩一歩。

様子を見ながら
心と向き合いながら
自分の行動をセーブしながら進んでいくこと自体が「回復」だからです。

ブログで繰り返し書いています通り、摂食障害の回復とは大玉ころがししながら坂道を上るようなものです。

途中で、手をはなしたり
途中で、上ることを辞めたり
途中で、ゴールを勘違いしたり。。。

そういうことがあれば、一気に下に転がり落ちてしまいます。

だから一歩一歩。

そんな歩みこそ、本物の回復につながるのです。

1番大切なのは、拒食症の「回復の道のり」を客観的に見ること

上記の大玉ころがしの説明と重なりますが・・・実際に回復を自分の目で見ることはできません。

だからこそ、客観的な視点が大切なのではないでしょうか?

今、どれくらい回復したのか。
あなた自身が感じている回復と、あなたのカウンセラーが感じている回復を照らし合わせてみましょう。

あと、どれくらいでゴールなのか。
あなたが考えるゴールまでの時間と、あなたのカウンセラーが考えているゴールまでの時間を比べていきましょう。

カウンセリングを受けることで、摂食障害の回復が、あなただけの思い込みによって左右されることなく、着実な回復につながっていきます。

それが、摂食障害専門カウンセリングなのです。
摂食障害専門カウンセリング:詳しくは、こちら。