同じ拒食症であっても、年齢も年数もバラバラですから、体重の感じ方に個人差があるといえばそれまでですが…経験談をシェアします。
こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
拒食症で入院して、退院した後に過食になって、体重がどんどん増えていった…と言う経緯は、本に書いている通りです。
今回のブログでは、体重40㎏と体重50kgの時、どのように感じられたかについてお届けします。
【私の拒食症】体重40kgが1番辛かったと言える理由
40㎏に、まもなく達してしまう…という時、心の底でホントに願っていました。
39.9999999kgでもいいから、30㎏台でいたい。
矛盾でも
ウソでもいい
とにかく「40」という数字を見るのが異様に怖かったです。
きっと、拒食症時代の私の中では、
30kg台:病気の人
40kgに達する:ふつうの人
という区別があったのだと思います。
さらに、一旦40㎏に達したら、その後無限に体重増加になるのでは…と思っていたのも、怖かった理由の1つです。
【私の過食症】体重50kgになった頃、辛くなったのか?
辛かったです。
50㎏に到達したばかりの頃は痩せようと必死でした。
しかし、大学院を退学した頃、人生最大の過食に陥り当然体重も増えて、それがイヤで痩せようと試みて…
寒天ゼリーなどを食べていたのがその時期です。
最大の過食から、ちょっと納まって体重もちょっとは減っても、50㎏くらいの体重の時期が続いた頃、ある意味「諦めの境地」に至りました(笑)。
今から振り返れば、摂食障害になる前の私が「細くて綺麗」だったことは1度もありませんでした。
むしろ、高校時代は好き放題食べて、結構ぷくぷくしていました(笑)。
それでも楽しかったのです。
自由に食べて楽しかった自分と
全然自由じゃなくて、楽しくない自分。
スグに決心できたわけではありませんが…「こんな体型でもいいのかなぁ」と少しずつ諦めがついてきたのが、この時期でした。
その後、生き方の変化に気づき、摂食障害の克服へ…と記載すると、すごくあっという間にカンタンに治ったかのように聞こえますが、実際はその後も波瀾万丈でした。
克服の様子はこちらの動画にまとめています。
⇒【動画】摂食障害の克服経験談
体重のこだわり:家族はどう向き合うか?
体重の変動に一喜一憂してしまうお嬢様を見てると…
・体重のこだわりを何とかしなくては…
・自信が持てれば、体重なんて気にならなくなるはず
・体重計をすれてばいいのでは…
と、ご家族こそ「体重!体重!」とハマってしまいがちでです。
これまでご卒業されたクライアント様が教えてくださるように、摂食障害のお嬢様との接し方は、むしろ「体重以外のことを見直す」ことです。
・じっくり話せるようになる
・これまでの子育てを見直す
・夫婦関係をやり直す…etc.
摂食障害は心の病気だからこそ、「心の根っこ」を見つめ直すことが、実は体重への過度なこだわりを解消していく近道なのです。
母親カウンセリングから卒業されたお母様の声も、ぜひご覧ください。
【ご卒業・母親カウンセリング】摂食障害の娘が、私に楽に生きていくための道を探すきかっけをくれました