「治ったら何でもできる!」と考えるご家族と、「治ったら頑張らないといけないの!?」と不安でいっぱいのご本人様。そのミゾこそ、向き合うところではないでしょうか?
摂食障害専門カウンセリング・中村綾子です。
*写真は、先日の京都旅行にて。紅葉を見に行ってきました!
高校生以上の摂食障害では、「治りたくない」という言葉が頻繁にでると思います。
治ったら、勉強がんばらないといけない
治ったら、学校行かないといけない
治ったら、働かないといけない。
この中でも、「働き方」を取り上げます。
【摂食障害】不登校/自宅療養からの仕事はキビシイ。
摂食障害とひとことで言っても、症状や生活はかなり幅がありますが…
・摂食障害が1年以上
・学校・仕事を続けられない
という状態の場合は、結構ハードルが高いと言わざる得ません。
昼夜逆転の生活が続いていたり
同世代の友人との交流がほとんど無かったり
コミュニケーションが苦手だったり
ということが重なると、一般的な仕事としての社会復帰はなかなか難しいです。
こうした難しさを薄々かんじているからこそ、「治りたくない」「このままでいい」という言葉につながるのかもしれません。
履歴書の空白をどうするか
摂食障害は病気ですから、休養(*心の休養)がとても大切になります。
そのため、学校やお仕事から離れる選択も必要になることがあります。
ただし、回復の方法は2通りで、
・病気に合わせる方法
・社会に合わせる方法
ですから、
病気を治すために「学校・仕事から一旦離れる」という選択をした場合、「社会のほうをどうするか」を具体的に考える必要があります。
これは、就職活動でいえば、採用する側が判断することですから、「これがあれば絶対OK」と断言できるものは何1つありません。
履歴書の空白を埋めるための候補として挙げるなら
・難関資格を取る
・予備校に通って、大学に入学する(or 再入学する)
・アルバイトをする
などではないでしょうか。
どんな対策をしても、「履歴書の空白」をマイナスに捉える「大人」はいることと思います。
私自身も、たった1年のブランクを追及され、就職活動に全敗したことは以前のブログの通りです。
だからこそ、私は「自分で仕事をつくる」ことを、オススメしています。
【動画】週3日だけ、働く
仕事をする、というと、「どこかの会社に勤めて給料をもらうもの」というイメージがあるかと思います。
しかし、「会社」じゃなくても、「仕事」「収入」「生活」は成り立ちます。
私自身も、摂食障害からの社会復帰がとてもとても怖かったです。
朝早く満員電車に乗って
1日中仕事して
真っ暗になってから帰宅して
飲み会に参加しないといけない
出張もありそう
同僚とのランチ…
ということを考えるだけで、働くことも生きていくことも、とても辛く苦しいものとしか思えませんでした。
しかし、「会社勤め」しない働き方に出会っていくうちに、自分でも働けるかもしれないという想いが沸いてきました。
現在の私は、カウンセラーを生業として「週3日だけ、働く」を提唱・実践しています。
すでに3年半以上、この働き方です。
会社勤めをしない
自分で自分の仕事をつくる
働く曜日を限定する
それでも「仕事」はできるのです。
日々、摂食障害専門カウンセリング/開業相談、動画教材などのお申込みをいただいていますから。
ちゃんと働かないといけないと思い込んで、ますますメンタルが病んでしまったり、「治りたくない」と思うなら、「週3日だけ、働く」という方法を学んでみましょう。
きっと、希望がみえますから。
自分の将来に。