
*転院10回。体重管理と薬の処方…
今、薬飲んでいますか?
その薬、本当に必要なのか、自分の言葉で説明できますか?
その薬が、拒食症・過食症にどのようにアプローチしているのか、説明できますか?
私たちは、体が不調なら血液検査やレントゲンを撮ります。
数値や画像という「証拠」を見て、治療が決まります。
例えば、倦怠感。
倦怠感
↓
血液検査
↓
貧血が判明
↓
鉄剤の処方
といった流れです。

*紹介されたからいい病院のはず…と思い込んでいませんか?
けれど、精神科はどうでしょうか?
拒食症・過食症の病院で、どこまで検査していますか?
そもそも、「心」は検査でわかるものでしょうか?
私は公認心理師の勉強をしていた時、ある事実に衝撃を受けました。
「生きている人間の脳内の神経伝達物質(セロトニンなど)の量は、現在の医学では測定できない」 ということです。
これは倫理上できない、という意味です。
精神科では脳内の数値を測らずに薬を処方される事実
多くの精神科の処方は、「モノアミン仮説」などの**「仮説」**に基づいています。
「落ち込んでいるから、たぶんセロトニンが減っている『だろう』」という推測で、脳の中枢に作用する薬が処方されています。
例えば糖尿病なら血糖値を測ってからインスリンを打ちますが、精神科では脳内の数値を測らずに薬を飲むのです。
これがいかに特殊なことか、あまり知られていません。
体験談:恐怖で薬がやめられなくなった摂食障害時代

*拒食症から過食・過食嘔吐へ…
私自身、かつて摂食障害で苦しんでいた時、この事実を知りませんでした。
当時は、とにかく眠れない、イライラするといった症状が辛く、藁にもすがる思いで、言われるがままに薬を飲んでいました。
けれど、本当の怖さはその後にやってきました。
年月が経ち、少し体調が変わっても、薬を手放せなくなってしまったのです。
それは摂食障害そのものが理由ではありません。
「精神科の薬は勝手にやめてはいけない。もし勝手にやめて症状が出たら、さらに大変なことになる」
薬剤師さんから言われたその言葉が、強烈な「恐怖」として私と家族を縛り付けました。
自分の脳の中で何が起きているかもわからないまま、「大変なことになる」という言葉だけに怯えて、漫然と薬を飲み続ける…。
今振り返ると、情報を鵜呑みにしてしまった時期であり、大きな後悔をしています。
拒食症・過食症:回復の近道は「賢い患者」になること
もちろん、医療が必要な場面はありますし、全ての薬を否定するわけではありません。
ただ、過去の私のように「恐怖」や「無知」に縛られて、言われるがままに飲み続けるのは、回復への遠回りになってしまうかもしれません。
だからこそ、一人一人が「賢い患者」になることが大切だと、私は痛感しています。
「病院で言われたから」ではなく、
「これは仮説に基づいた治療なんだ」
「私には今、薬よりも環境調整が必要かもしれない」
そうやって、自分自身で根拠を持って、病院も、薬も、そしてカウンセリングも「選ぶ」こと。
自分の人生のハンドルを、病気や病院に明け渡さず、自分で握り返すこと。 それこそが、結果として回復への一番の近道になると信じています。
拒食症・過食症のただしい知識を身に着けるため

*メールや動画で熱心に学ぶお母様方が増えています。
とはいえ、拒食症・過食症の専門的な知識や、病院の選び方を一人で判断するのは難しいものです。
だからこそ私は、摂食障害で悩む方やそのご家族に向けて、「摂食障害メルマガ」で発信を続けています。
ブログでは書ききれない、
医療の限界と上手な付き合い方
回復を早めるための具体的な知識
心が楽になる考え方
などを、私の体験と心理学の視点、そして12年以上のカウンセリング経験からお届けしています。
「もう振り回されたくない」「納得して治療を選びたい」という方は、ぜひメルマガで「摂食障害のただしい知識」を受け取ってくださいね。

