「摂食障害の通院を辞めたい」と言ったら家族は引き留める?賛成する?

2020/05/28修正

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害の通院。
いろーーんなご家族の、いろーんな葛藤。

カウンセリングでも、とってもよくある話題です!
今回は、母親カウンセリングでもいただく「通院を辞めたいと言った時」について考えます。

そもそも、摂食障害は、どこの診療科に行くの?

基本、精神科です。

良い・悪いは別として、現在の医療体制を考えると、精神科しか摂食障害の受け皿がない、と言えます。

●●科というのは、家でいうなら「表札」です。
そのため、中身と一致しない場合もあります。

親と子どもの●●科
児童思春期外来
精神神経科
心療内科
心と体の●●科

といったネーミングが、現在では多種多様になっていることがあります。ますます「中身」が分かりにくくなっていると、個人的には思いますが・・・

通院は心療内科の場合もありますが・・入院時は、ほとんどの場合が精神科になります。

ご家族は、「え?精神科なの!?」とショックを受けるかもしれません。
事実、我が母も、とてもショックを受けたと繰り返し話しています・・・・

くわしくは、こちらの記事をご覧ください。
摂食障害の入院って、精神科なの!?

「摂食障害の通院を辞めたい」と言ったら家族は引き留める?賛成する?

ご家族の対応として大切なのは、

何もかもに「いいよ」と言わない。
「その場しのぎ」ではなく、長期的な「治る方法」を選択する。

です。

病院に行きたくない理由が、

・体重測定するから
・体重が少ないと入院と言われるから
・ハッキリ言われて、つらいから

こうした理由だとしたら、それは本当に「合わない病院」と言えるでしょうか?
私はそれだけでは判断できない、と思っています。

摂食障害の回復には、摂食障害のご本人がイヤと思うことをやり続けることが、時には必要なこともあるからです。

お母様が直接、主治医の先生とお話したことがある場合も、お話したことがない場合もあるでしょう。

病院の立地
病院の雰囲気

だけでもご存知なら、それらがお嬢様に「合っているかどうか」は分かるかもしれません。

さらに、、、

これまでの通院で、「この先生の治療方針は何か?」ときちんと聞いているでしょうか?

多くの場合、「なんとなく、通院がはじまり、なんとなく続けている」だと思います。

これは、とてもキケンです。
理由は、人生そのものが関わっているからです。

これは、受験をして学校に入学することと似ています。

受験する学校を決める前に、いろんな学校を調べて、オープンキャンパスに行ったり、資料を取り寄せたりします。

実際に、通っていた人に聞いたり、近所での評判を聞いたりすることもあるかもしれません。

文化祭などの行事に行ってみたり、通うとしたら「●●駅で乗り換えて、▲駅から徒歩何分・・・」と考えるでしょう。

受験する学校を意識しはじめてから、その学校に制服が、どんな時も目に留まることと思います。

そんなふうに、実際の受験する前に、「全体像をつかむ」ことにいろいろ取り組んでいるはずです。

転院しようかどうか考える時も、同じです。

病院の立地には、その先生の考え方がかなり反映されます。
病院の雰囲気には、通っている患者さんの状態があらわれます。

それら「全体像をつかむこと」が、転院する・しないを決めるときの、大きな判断材料になっていくのです。

治るためのコスパを、常に意識する

残念ながら、病院に行って、2つ以上の治療法を説明されることは少ないでしょう。

・それぞれの料金
・それぞれのメリット・デメリット
・治る可能性
・予想される期間

本当に「摂食障害の回復のためのコスパ」を考えるなら、治療法を選択する前に、こうした比較が必要なのです。

病院側から何も説明がない場合がほとんどです。
それなら、お母様自身で、書き出してみましょう。

・このまま通院を続けると、1回の診察代・薬代・交通費はいくらになるのか?
・あと何年つづけたら「摂食障害の卒業」になるのか?
・そもそも、この病院を続けて「摂食障害の卒業」が叶う可能性は、ホントにあるのか?
・もし、ちがう病院に行った場合は?
・もし、カウンセリングと併用した場合は?
・もし、、、、

こうした項目について、ぼんやりと頭で考えていても何も始まりません。

実際に数字を出して、計算して、その上で、通院を続ける・辞めるの判断に役立ててみてください。

転院10回の私から、転院アドバイス。


摂食障害は7年。
転院は10回。

つまり・・・
1年もつづかなかった病院が多いのです。

決して、気軽すぎる転院はオススメできません。
でも、上手くいかない病院をダラダラ続けていても、摂食障害の回復にはつながりません。

考えて、考えて、考え抜いた後、転院するのなら、次を決めてから、辞めるが大事です。

「とにかく行きたくない!」だけで、勢いで辞めるのは賛成しません。

「次に行く病院」の予約をして、1回は行ってみて、そこでやっていけると思ってから、これまでの病院を辞めることをオススメします。

さらに、病院でもカウンセリングでも言えること。

それは、相性。


摂食障害の1番のカギは、相性のよい治療者と1日でも早く出会うことです。
1日でも早く出会ったら、摂食障害から卒業できるまで、ずーっと続けてください。

それしかありません。
イヤでも、お手軽でカンタンに治る方法など無いのです。

だから、相性。


相性がいい治療者に出会った時、あなたの中でこんな気持ちが沸くはずです!