ふつうに食べたい

「治りたい」より、「治らないと困る現実」

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

 

摂食障害から治りたいけど、治らない。
自分を変えたいけど、変えられない。
毎日過食嘔吐の生活から抜け出したいけど、抜け出せない・・・etc.

 

摂食障害に悩んでいる方の多くは、
上記のような気持ちを行ったり来たりしています。

 

 

毎日のように、

 

「治りたい」けど、
「自分って、ホント治るのかなぁ」と不安になったり。

 

「こんな自分、イヤ!」と思いながら、
「でも、変われない」と泣いたり。

 

「なんでこんなことしているんだろう!?」と思いながら過食嘔吐して、
「こんな生活辞めなきゃ!」という気持ちが沸いて、
でも、また過食嘔吐・・・etc.

 

行ったり来たりして、
ずーっと変わらない日々を過ごしてしまう方も多いのではないでしょうか?

 

【治る人と治らない人のちがい】

 

それは、「治りたい」という気持ちだけではありません。
私は、ホントに治るためには、「治りたい」以上に必要なコトがあると思っています。

 

治りたい以上に必要なコト。

 

治らないと困る現実

 

治らないと困る現実があるから、
「治らなきゃ!」という危機感を持った気持ちが生まれるのです。

 

私がこれを実感したのは、カナダ留学からの経験です。

 

 

多くの日本人が、「英語、話せたらいいなぁ~」と思っています。

 

英語ができたらいいなぁ。
海外暮らしってあこがれ。

 

で、

 

終わり(笑)。

 

だから、「いいなぁ~」だけでは、英語が話せるようにならないのです。

 

私が留学中、「喋れるようにならないといけない現実」がありました。

 

自分から話さない限り、
空気以下の存在になってしまう。

 

自分から話さない限り、
「日本人」とさえもわかってもらえず、「アジア系の女の子」としか伝わらない。

 

自分から話さない限り、
全く英語が分からないと思われてしまう・・・etc.

 

そんな現実がありました。

 

英語が分からないと思われることで、
明らかな人種差別も受けましたし、
目の前で悪口を言われたこともあります。

 

だから、自分から英語で話しかけ、すこしでも英語が上達するように話していくしかなかったのです。

 

これが、【話せないと困る現実】でした。

 

話せないと困るから、話せるようになるのです。

 

カナダ留学は、計6年です。
完璧な英語には、なりませんでした。

 

でも、当初からの目標である、「カナダで大学を卒業すること」は手に入れて留学生活を終えたのです。

 

・・・

 

摂食障害が治らないと困る現実、ありますか?

 

「治ったらいいなぁ」ではなく、
「治らなきゃ!」とかきたてられるような熱い想い。

 

治らないと、罪悪感なしでスイーツを食べることは難しいです。
治らないと、やりたい仕事につくことも難しいです。
治らないと、好きな服を楽しんで着ることも難しいです・・・etc.

 

「治らなきゃ!」と思えるなら、治るチャンスを逃さないでください。
そして、逃さない自分に変わっていくはずです。

 

早く治るチャンスは、実はいろんなところに転がっているのですから。
私が、今も後悔してること。

【私の摂食障害】早く治るチャンスを逃した後悔