摂食障害で共倒れにならないために家族ができること

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害で共倒れ。
これだけは、避けたいところです。

1つの方法は、摂食障害の早期回復。
これが最善策です。

長期に渡るほど、共倒れのリスクは当然高くなります。

勘違いされやすいですが・・・
共倒れを防ぐことは、「考えないこと」ではありません。

むしろ、より真剣に考え、じっくり取り組むことで早期回復を目指すのです。

考え方・取り組み方を変えていくのです。

ここでの大きな役割は、お父様です。

摂食障害回復のために理想と言えるお父様の立ち位置があります。

それは、お母様のサポート。

とにかくお母様の話をなんでも聞く。
自分のことは自分でやる。
摂食障害について理解を深める。
摂食障害について夫婦で意見を一致させる。
摂食障害のお嬢様の行動にイチイチ口を出さない。
でも、命のキケンの場面では、力ずくでも助ける。

「こんな人いない!」

そんな声が聞こえてきそうです^^;;
はい。
理想です。

我が家も、父は全然協力的でも無かったですし、
母の相談相手にもならなかったです。

よくある失敗例は、お母様がしんどいからといって、
「お父さんから、あの子に言ってよ!」と肩代わりを頼んでしまうことです。

すべての家庭に当てはまるとは言えないかもしれませんが、
ほとんどの場合、摂食障害のお嬢様が求めている相手は、お母様です

「お父さんから、●●してよ!」という言葉は、
摂食障害のお嬢様にとって、聞きたい言葉ではありません。

なぜなら、逃げに聞こえるからです。

逃げと感じると、
摂食障害の症状がどんどんひどくなります。

拒食だと、ますます食べなくなったり、
もっと食のこだわりが酷くなります。

過食・過食嘔吐だと、食材につかうお金の額が変わることもあります。

逃げではなく、向き合ってほしいのです。

お母様が、摂食障害のお嬢様と向き合うために、
エネルギーを充電する場所・相手が、お父様であってほしいのです。

逃げていいこと、逃げてはダメなこと。その区別をもう1度。