記憶にない過食。朝起きて、過食した跡にショックを受けた経験談

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

無意識の過食
夜中の過食
記憶にない過食・・・etc.

たぶん、摂食障害の経験がない方にとっては、信じられないことだと思います。
でも、過食に悩む多くの人が経験しています。

まずは、私の経験談からお伝えします。

私の経験談:記憶にない過食

たしか・・摂食障害と診断されて数年が経った頃だったと思います。

ムリやり開始した一人暮らし。
一人暮らしの時期、さらに過食が酷くなっていきました。。。

夜になると襲ってくる不安。
何かを食べ始めると、止まらなくなり・・・

カップはるさめが、ヘルシーだから、ダイエット向き、というのを雑誌からの情報で得ていました。

だから、いつも買い置き。いろんなものを食べて、それでも過食が止まらない時、カップはるさめを食べていました。

でも、この時は違いました。。。。

目が覚めると、そこには、机の上にカップはるさめが、限界までふくらんでいました。

ゾッとした日。
自分が自分じゃないようで、
自分じゃない誰かが乗り移ったかのように行動してしまう自分。

そんな自分が恐ろしかったです。
そんな「記憶にない夜中の過食」は、何度も何度もありました。

夜中の過食が治った理由

私の夜中の過食が治った理由をひと言でいうなら・・・

心が治ったから、です。

夜中の過食が酷かった頃は、「この先、どう生きていったらいいか分からない」という不安が強かった時期です。

大学院を辞めたばかりの時期。
やりたい仕事なんて思いつかなかった時期。
パン教室(前職)が上手くいかなかった時期・・etc.

自分の「やりたい」が分からず、
「何も出来ない」「自分なんて」という大きな制限がかかり、
自暴自棄の気分だった時、
やっぱりその気持ちは夜中に爆発したのです。。。

「やりたい」が分かること。
「やりたいこと」のために必要な知識・体力が身につくこと。
そして、「やりたいこと」で、自活できること。

これらは、目先の「過食を止める」だけを考えてしまう方にこそ、忘れないでほしいことです。

夜中の過食に悩むあなたが、今できること

いつもいつも同じことをお伝えしているかもしれません。
でも、ホントは治ること・治るために取り組むことって、すごくシンプルなのです。

それらを、あなたが受け入れられるかどうか、です。

・相性のいい治療者を見つけること。
・自分の「根本的な問題」に向き合い、解決・改善につとめること。
・フツーの食生活に少しでも早く戻すこと・・・etc.

過食に悩んでいる時、
過食の悩みが、ホントの悩みだと勘違いしやすいです。

でも、「ホントの悩み」とは、過食ではないのです。

ホントの悩みは、
昨日今日のストレスではありません。

もっともっと心の奥底にあって、
ずーーっと見ないフリをしてきて、
薄々気づいているのに、気づいていないように振る舞ってしまうことなのです。

根本問題と、ちゃんと向き合っていますか?