食べる罪悪感・お金をつかう罪悪感。価値観が変わる道のり

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

食べてはいけない。
美味しいものを選んではいけない。
楽しんではいけない・・・etc.

こうした価値観って、
いつの間にか根付いてしまっていて、
それが苦しいのに止められない。
苦しいのに、ずっと縛られてしまう。。。

拒食・過食という症状が先なのか、
こうした価値観が先なのか、
一体どちらがどちらを苦しめているのか、
分からないほど、とても密接につながっているものだと思います。

私も、ずーっと苦しかったです。

『お金を使ってはいけない』

拒食のまま
入院するほうが、
ずっとずっとお金がかかるのに。

元気で学校に行けれたほうが、
通院ばかりして休学したほうが、
ずっとお金がかかるのに。

自分の苦しい価値観に、
自分自身がさらに追い込まれて、
外からみたら、矛盾だらけの選択をしていたと思います。

だから、摂食障害の回復中も、回復後も、かなり意識して、「自分の価値観を変えるため」に取り組んできたことがたくさんあります。

その1つが、今回ご紹介する「与える」ことです。

カナダ旅行の最終日はバンクーバーに滞在しました。

バンクーバー空港内にある、ちょっと高級ホテルFairmont Vanouver Airportです^^

カナダ留学時代、何度も「目の前を通りすぎるだけ」の存在だったホテルです。

当時は、「いつか泊まりたい」とすら思いませんでした。
なぜなら、「欲しがってはいけない」という価値観で生きていたからです。

でも、摂食障害の回復中から回復後の現在に至るまで、「自分に与える」ことの意味をずっと乗り返る作業をしてきました。

それまで

人のためになら、お金が使える。
人が喜ぶなら、自分はいい。

という価値観でした。

でも、それを変えるために

人のためよりも、自分のためにお金を使おう。
人が喜ぶかどうかよりも、まずは自分を喜ばせることが最優先。

という選択を、意識的にするようにしています。

現在も継続中です^^

だから、それなりのお金はかかりましたが、このホテルに宿泊しよう!経験してみよう!と決めたのです。
そして、その選択は、大成功でした!
ゆったりした部屋で、超・熟睡できました!

部屋にあるお茶たち^^右上のハーブティーのおいしさに感激しました!
マグカップがちょっと日本っぽくて、それも嬉しかったです。
でも、写真を撮り忘れました(涙)。

広々としたバスルーム。
でも、造りがちょっと・・・。
日本人的感覚からすると、写真左端のシャワーと浴槽が別って、なんだかなぁ~という違和感が^^;;

こうしたホテルでも、シャワーヘッドにホースは付いていないので、シャワーヘッドはほぼ固定された状態です。

なので、日本のビジネスホテルの質の高さを痛感しました。

さらに、写真では切れてしまってまいますが、右端はトイレです。
これも、ある程度広さのある個室でしたが・・・便座が冷たい。。。

やっぱり日本で当たり前になっていることが、世界的にみたらハイレベルなんですね^^;;

一番上の写真と同じ部屋です。テレビも大きかったですが・・・英語がイマイチな私は、ほぼ関係なし(笑)。

自分の苦しい価値観を、自分で変えるということ。
これは、決して不可能ではありません。

意識的に
自分とは異なる価値観の友人とつながったり、
いろんな人から「学ぼう」とし続けることだと思います。

そして「学んだ」「知った」で終わりにするのではなく、
1つ1つ実践していくことではないでしょうか?

私にとって、今回はホテル選びでした。
これからも、新しい価値観を取り入れていくために、新しいことに挑戦していきます。

摂食障害から卒業することは、
新しい挑戦にも、自分に気楽にできることなのです。
摂食障害から卒業したいあなたへ。