【摂食障害の回復】なぜ時間がかかるのか?「早すぎる安心」について考える

「治ったかも!?」と思ったのに、すぐに過食/拒食をぶり返していませんか?摂食障害には理由があるのです!

摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

・摂食障害って、いつになったら治るの?
・もう大丈夫と思っていたのに、ふたたび拒食になってしまった
・症状が良くなったり、悪くなったりを繰り返している

というお悩みを抱えていませんか?

こうしたご相談はお母様方多くいただきます。

⇒お母様のための摂食障害相談

今回のブログ記事では、摂食障害の「治る道のり」を図解し、きちんと治る方法をご紹介します。

摂食障害の回復:時間がかかる理由

摂食障害の回復とは、「大玉ころがししながら、上り坂をのぼっていく道のり」だと考えます。

・健康体の時でも、大玉ころがしはそれなりに体力をつかいます。
・平坦な道でも、大玉ころがしは、まっすぐ進むのが難しいです。

それなのに、、、

・摂食障害の身体で
・上り坂

を、上っていくのが「摂食障害の回復の道のり」なのです。

ですから当然、

・時間がかかる
・労力がかかる

のです。

回復の道のりのために、十分な【時間】と【労力】をかけていますか?

摂食障害が、すぐぶり返す理由

摂食障害がぶり返しやすいのは、

・上り坂という意識を持ちにくい
・下る時は一瞬

だからです。

上記の図解のように「大玉」なのですから、一瞬でも手を離せば、すぐに転げ落ちてしまいます。

スグに転げ落ちてしまった時、スタート地点(摂食障害と診断された時の状態)よりも遠くに行ってしまう可能性があります。

これが「以前より悪くなった」といえる摂食障害の状態です。

摂食障害が「治ったかも!?」と思った時、1番アブナイ理由

ご家族に本当にお伝えしたいのが「早すぎる安心こそ、キケン」です。

・ちょっと食べられるようになった
・体重が回復してきた
・過食の量が減ってきた

というだけで、「もう大丈夫」と思ってしまうご家族の方が多いです。

そんな時こそ、「どちらに転がるか分からない」ことを覚えておきましょう。

多くの場合、摂食障害のご本人様は、

・体重だけ増えたけれど、心が付いていかない
・治りたいけれど、治りたくない
・治ってしまう自分がコワイ

といった心境の最中です。

拒食・過食の症状がほぼ無くなった後こそ、心のカウンセリングに力をいれましょう。

摂食障害の「卒業」とは?

摂食障害が「治った」といえる基準を示してくれる医療機関はあまり無いようですし、私自身も「自分が治ったのか治っていないのかよく分からない」の時期がありました。

そこで、当オフィスでは「摂食障害の卒業」としての基準を以下の2つ設けています。

・拒食・過食の症状ゼロ
・学校・仕事を安定して続けられること

この2つが半年以上続いて「卒業」となります。

半年という期間は、「人が新しい環境になれるまでの期間」と言われています(健康体の人の場合)。

そのため、「症状がまったくない心身」で「社会生活」という新しい状態になれるまで半年必要、と考えています。

摂食障害の卒業の後、

・ご家族はリラックスできる
・再発しない生活を組み立てる

という2つが手に入ります。

⇒電子書籍『再発しない生き方』

卒業をめざす:継続コース

当オフィスでは、症状ゼロ・社会復帰の卒業を目指す継続コースをご提供しています。

お母様のみのカウンセリングでも、お嬢様が回復されていく方は多いです。

摂食障害で大切な時間を無駄にしたくない方こそ、「急がば回れ」なのです。
卒業に向けてじっくり取り組んでいきませんか?
⇒摂食障害の継続コースはこちら

*継続コースを受講される前に、単発でご相談いただくことができます。