摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
パンは、カロリーが高い。
過食防止のためには、パンよりご飯。
ご飯のほうが、身体にいい。
いろーーーんなことを言われていますよね?!
でも、ホント!??と疑ってみてください。
パンのほうが、いつもいつも高カロリーでしょうか?
ご飯を食べていたら、過食に走らないのでしょうか?
*先日のマルシェにて購入したベーグル。
パンとご飯。
パンと過食。
経験談とともにお届けします^^
過食が起きるかどうか、決めるもの
摂食障害について、いろんな意見がありますが・・・経験者の私からすると「?」と思える情報がほとんどです。
過食が起きるかどうかは、食べ物では決まりません。
拒食から過食になるかどうかは、性格では決まりません。
過食になる食べ物・ならない食べ物と、判別できるものではありません。
では、過食が起きるかどうかは、なにが決めるのか?
それは、やっぱり心です。
昨日・今日のイライラではなく、
今日・明日への不安だけでもなく、
「生きる」ということへの大きな不安感。
「生きている」ということへの罪悪感。
そんな大きな心の悩みが、過食の根っこにあるのではないでしょうか?
主治医からご飯を勧められて、過食になった経験談
「ご飯はふとらないから、ご飯を食べなさい」
何度言われてきたことでしょうか?
当時、精神科クリニックと併用して通院していた内科にて、言われていた言葉です。
パンよりご飯。
甘いものよりご飯。
お腹が空いたらご飯。
いつもいつもいつもいつも、「ご飯を食べなさい」。
過食衝動が、ホントにつらかった私は、その言葉を鵜呑みにしてしまいました。
おやつにおにぎり。
夕飯が足りなければ、さらにご飯。
そして、、、、
ご飯を過食するようになってしまいました(涙)。
鵜呑みにしてしまった結果、「ご飯ご飯ご飯・・・」という言葉が、心身に染みついてしまったのです。
ぜったいに、ご飯を過食するなんて思えなかったのに、過食してしまう自分。
本当にゾッとしました。
今のマイルール:ご飯もパンも仲良しです(笑)
パン、大好きです。
ご飯も、大好きです。
パスタも、大好きです。
先日のインスタに載せましたが・・・レンジのレシピ本を購入してから、パスタの頻度もぐっと増えました!
摂食障害が治った後に思うこと。
それは、
・太らない食べ物なんてない。
・太る食べ物もない。
どれもこれも、ただの「食べ物」。
そして、
・食べたらいけないと思って食べること
・偏った食べ方をすること
これらが、心身にとって良くないことだと思っています。
一応ですが、「偏らないようにする」ことは意識しているので、1日1回はご飯(米)を摂るようにはしています。
マイル‐ルは、それだけです(笑)。
それだけですが、
拒食から体重増加して、顔がすっごく浮腫んでいたころよりもマシな見た目になりました。
制限ばかりしていた時期よりも、ずっと自由に食べていても、体重はずーっと安定しています。
カロリー計算なんてずっとやっていないですが、太ることも痩せることも、ほとんどないみたいです。
それが、治るということ。
摂食障害が治っていく過程の中で、いろんな葛藤があります。
スムーズに治っていく人よりも、
・摂食障害を治そうとすること自体がイヤになったり
・アドバイスについて反発心が沸いたり
・誰も分かってくれないと思ったり
・回復してきたと思ったら、急に逆戻りしたり
・回復なんてどうでもいいと思ってしまったり・・・etc.
いろんな時期があって、誰もが何度も投げ出したい想いにかられるものです。
でも、そこが「ふんばり所」です!
その時期は、
ちゃんと周りに頼ってください。
ちゃんと話してください。
1番ダメなのは、逃げることです。
頼って、
泣いて泣いて泣きはらして、
ダメダメな自分をさらけ出して、
これ以上ないくらい落ち込んで・・・
そんな経験こそ、次に立ち上がるエネルギーを運んできてくれるのです^^
食べることも、心も自由になる!
摂食障害専門カウンセリング、受付中です!