・摂食障害が回復に向かっていってるのかどうか分からない
・自分が治るまであとどれくらいか分からない
・通院しているけど効果が良く分からない
といった方に向けて、摂食障害専門カウンセリングとしての取り組みをご紹介します。
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こんにちは。
カウンセラー中村綾子です。
摂食障害で悩んでこられたクライアント様がカウンセリングを卒業されていくたびに、「カウンセリングの中身」をより分かりやすく伝えていく必要性を感じています。
そこで、当オフィスのカウンセリングで、摂食障害が回復していく理由を3回に分けてお届けしていきます。
第1回目は、以下をクリックしてご覧ください。
カウンセリングで回復する理由①家で取り組むことが分かる
カウンセリング後の「振り返りシート」
摂食障害の回復のむつかしさは、手ごたえを感じにくいことです。
もちろん、摂食障害はココロの病気ですから、心の中が目に見えないことや、検査数値で判断できないことは仕方がないことかもしれません。
けれど、外からは分からない変化であっても、カウンセリングを受講されているクライアント様自身は感じていることが多いものです。
これは、摂食障害のご本人様だけはなく、お母様のカウンセリングでも同様です。
当オフィスでは、毎回のカウンセリングごとに「振り返り」をすることをオススメしています。
現在は、振り返りシートの紙ではお渡ししていませんが、1回1回のカウンセリングを大切にしていくためにも、専用のノートやメモを作っていただくことをオススメしています。
振り返りシートの内容とは
・今日話したこと
・話してみて思ったこと・気づいたこと
・今日から何に取り組みますか?
私は、この3つ目の「今日から」「何に取り組むか」が1番大事だと思っています。
それぞれの項目ごとに、ぜひ言葉で書き出してみてほしいのです。
勘違いされやすいのが、
・「気づき」が大事。「気づき」が出来たら自然に変わる
・嫌な気持ちを吐き出すことが大事
・心が穏やかになれば、自然に治っていく
といった話です。
私は、これらに賛成できません。
気づきだけではなく、気づいた後、何をどうするか?
私は、行動こそ大事だと考えます。
行動の積み重ねこそ、生活が変わっていくきっかけになるのです。
さらに、行動の前後で「今、どんな気持ち?」と自分で自分に問いかけることで、目に見える行動だけではなく心の内面にも、より効果的です。
「振り返り」は、回復の財産です!
これまでの卒業クライアント様のほぼ全員から、
・振り返りシートを読み返して、自分ってこんなに変わったんだなと思った
・悩んだ時には、何度も読み返した
・こんなに変わったんだから、頑張ろうと思えた
など、とても回復に役立ったという声をいただいています。
振り返りって、自分で自分のためにメモしたことは、自分だけのオリジナル処方箋です。
世界でたった一つのココロの処方箋なのです。
だからこそ、摂食障害から卒業された後も、ずーっと心の支えに役立つものと思います。
カウンセリングをより効果的にするための「前後の時間」とは
2020年4月から、当オフィスは完全オンライン化いたしました。
すべてのご相談は、ZOOM(テレビ電話みたいなもの)で行っています。(ZOOMとは)
これまで名古屋オフィスまで通ってくださっていた時には、
・外出の支度をする時間
・行きの電車の中
・地下鉄への乗り換え
・地下鉄からオフィスまでの徒歩
など、「行き」だけでもいろんな「時間」があったことと思います。
その間は、文字にしてもしなくても、自然と「振り返り時間」だったり、「準備の時間」だったと思います。
同様に、「帰り」はいつの間にか「今日のカウンセリングで話したこと」を考えていたのではないでしょうか?
だからこそ、ZOOMカウンセリングになっても、同じことを、わざわざ時間を作って、取り組んでいただくことをオススメしています。
・カウンセリング前日、わざわざ準備していますか?
・カウンセリング当日の開始前、どんな気持ちでスマートフォンやパソコンを準備していますか?
・カウンセリング終了後、急に日常生活に戻ってしまっていませんでしたか?
・カウンセリング後、気になったこと、感じたことをメモする時間を作っていますか?
理想を言えば、一旦カフェなどに外出して、専用のノートを取り出し、カウンセリング後の想いを書き留めたり、上記のような「今日から取り組むこと」を書き出して、目に見える化していただくことが効果的です。
また、心理的に深い話をすることは、回復にはとても大切なことです。
ですが、心にとっては負担がかかることも少なくありません。
その負担をノートの書き出すことで、一旦心の外に出し(これを「外在化」と呼びます)、スッキリした状態になってから、日常生活に戻ってほしいと思っています。
ZOOMは自宅で受講できる便利なカウンセリング方法です。
便利だからこそ、これまでの移動時間のごくわずかな部分を使って、「自分と向き合う振り返り時間」にしてほしいと思っています。