【摂食障害にも依存症にもオススメ】『ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました』

摂食障害専門カウンセラー
中村綾子です。

先日、ふと本屋さんに入ったら、すごく目に留まった本があります。


ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました。 [ 汐街コナ ]

「やめたかったこと」

さらに

「こうしてやめられました」

中身は、ほぼマンガです。

依存症についての本はあっても、教科書的な内容だったり、やめないと大変なことになる!と危機感をあおる内容だったり・・・が多いのではないでしょうか?

この本の特徴は、

・いろんな依存症の方の経験談
・どうやって「やめられたか」が分かりやすく書いてある
・再発もリアルにつづられている

です。

特に、アルコール依存症の女性の話は、すごく印象的のでご紹介します。

10年断酒で、再発!?

ずっとやめたかったこと、こうしてやめられました。 [ 汐街コナ ]の中では、様々な依存症の方たちが紹介されていますが、アルコール依存症の女性のお話です。

最初の回復のきっかけは、完ぺき主義がゆるんだことのようです。

主人公の義母からの言葉

・・・・・・・・
10のことを10ぜんぶ
がんばろうとするから
壊れちゃうのよ

家のことなんか
3できれば
いいのよ
・・・・・・・

この場面で、ふとラクになったようです。そして10年断酒に成功しました。

その後、お子さんも6人出産し、生活できていましたが・・・引っ越し後

・知らない土地
・友達もいない
・6人の子育て

とイロイロ重なり育児のストレス・夫婦喧嘩で飲み始めるきっかけに再発。。。

入退院を繰り返した後、回復していったようです。

その中で印象的な言葉をご紹介します。

依存症は大事にしたいものを大事にできなくなってしまう

コレ、摂食障害にもすごく重なるなぁと思いましたね。
ホントは何が1番大事なのか分からなくなってしまうのです。。。

以下に引用します。

・・・・・・・・・・
本当は家族が1番大事なのに
依存することで
飲むことが最優先になってしまっていました。

依存症は
大事にしたいものを
大事にできなくなってしまうんです。
・・・・・・・・・・・・

いかがでしょうか?
今、摂食障害に悩んでいる方にも共通する部分がたくさんあると感じませんか?

学校が大事のはず。
でも、夜中に過食したから行けれない。

友だちが大事なはず。
でも、一緒にご飯食べることが怖い。

キレイでいたいはず。
でも、ガリガリの痩せになって入退院を繰り返してしまう。

人に好かれたいはず。
でも、人目を気にせず過食嘔吐してしまう。

摂食障害に悩むあなたも同じことをやっていませんか?

依存は誰にでも抜けられる

終盤のシーンが泣けます(涙)!

・・・・・・・・・
ここまで沈んじゃうと
一人でもがいても
無理ですよ
・・・・・・・
はじめて、回復の階段があることに気づいていきます。
さらに、

・・・・・・・・・・
人にも頼っていいんです
一人じゃ難しいことたくさんあります
皆そうやって生きているんですよ
・・・・・・・・・・・

甘えることと頼ること。
コレ、ホントは全然ちがいますよね。

「甘えてはいけない!」「自分で頑張らないといけない!」と思って、ますます摂食障害が悪化していませんか?

この本の通り、依存症は誰にでも抜けれます。
同じく摂食障害も、誰にでも回復できます。

でも、「一人じゃ難しい」のです。

頼って
泣いて
相談して

行動して
失敗して
学んで
また行動して
また失敗して
またそこから学んで

摂食障害の回復とは、そんな繰り返しだと思っています。

イヤになるほどの繰り返しでも、あきらめずに続けていけれるかどうかです。

今、ホントに回復を目指していますか?
今、回復のために家で出来ることは何ですか?