
*姉妹は、同性だからこそ要注意です。
摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
家族の食事の中でも
気になる対象が全員になることは
あんまりありません。
中でもよく対象になるのは、
大抵決まっています。
同姓なので、比べ安いということもありますが、
理由はそれ以外のもたくさんあるみたいです。
今回のご質問をご紹介します。
◆メルマガ読者さんからのご質問◆
どうしても姉の食事の量が気になって仕方ないです。
食欲はすごくあって、食べたいと思っているのに姉が食べないと食べれません。
姉がちゃんと食べてるか分からないととても不安になり、イライラします。
対処法はないのでしょうか?どのようにしたら他人と比べないで食べれるようになれますか?
*ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。
ご質問をありがとうございます。
対処法は、心が治ること。
これが、私の考えられる範囲では、唯一で最大の方法です。
1.摂食障害の「心が治る」ということ
心が治るとは、
「私」が「私」になること
他の人が
何を言っても・言わなくても
何を食べても・食べなくても
何をやっても・やらなくても
「私は、私」と思えること
それが、心が治った状態ではないでしょうか?
摂食障害の心が治ることは
あなた1人で出来ることでも、
「いつか、自然に」叶うことでもありません。
だから、
ちゃんと心の治療を受けてください。
頑張って食べたから、心が治るのではありません。
心か治るから、頑張らずにフツーに食べられるようになるのです。
ラクーになると、
比べる必要なんて無くなります。
ラクーになると、
どうでもいいことにも笑えます(笑)。
だから・・・
ラクーになると心が治るし、
心が治ると摂食障害も治るし、
摂食障害が治ると、心がもっとラクになります。
素晴らしき好循環^^
2.その場しのぎの対処法
決して根本解決ではありませんが、
周りが気になって仕方がない時の対処法は・・・
一緒に食べない です。
一緒に食べないと決めたら、
あなた自身も、お姉ちゃんが何を食べたか、
どれぐらい食べたかには、ノータッチです。
あなたが
あなた自身との約束、
出来ますか?
3.姉妹・母親と比べる心理
なぜ、食事量が気になって仕方がないのか。
辞めようと思っても辞められないのか。
それらをじっくり考えたことがありますか?
大抵の場合・・・
これまで「比べられてきたから」です。
■姉妹と比べてしまう場合
「お姉ちゃんは、しっかりしているのに、あなたは・・・」
「いつもきちんと座っているのは、お姉ちゃんのほうだね」
「同じ先生に習っているのに、お姉ちゃんはどんどん上達しているのに・・・」
そんな言葉ばかり言われてきませんでしたか?
そして、「お姉ちゃんと比べて、自分はダメなんだ・・・」と
思い込んできませんでしたか?
だから、比較することが当たり前になり過ぎているんです。
もし、そうした事実があるのなら、
ハッキリとあなたの気持ちを伝えていくことです。
「あの時、こう言われて嫌だった」
「やりたくないのに、お姉ちゃんと一緒だから・・・と言われた」
「いつも自分だけバカにされてきた・・・」
1つ1つの想いを繰り返し、言葉に出して伝えていくことです。
きっと、ご家族は気づいていないからです。
気付かないほど、当たり前に比べていて、あなたの心の傷にも気づいていないのかもしれません。
■母親と比べてしまう場合
今のあなたは、あなたのやりたいことよりも、「お母さんが言ったから」という基準で選んでしまっていませんか?
そんなに勉強したくないのに、幼いころから沢山の塾や習い事を「させられてきた」。
ホントは違う道に進みたかったのに、「あなたの将来のためよ!」という言葉のまま
職業を選んできた。
夫婦関係や姑関係と悩む母親に
迷惑かけちゃいいけない、
私が頑張っていないといけない!と必死になってきた・・・etc.
でも、ふと思春期を迎えたころから、いろんな疑問が沸いてきて、「なんのために頑張ってきたんだろう?」。
いつの間にか、自分の気持ちに反することを選び続けてしまった事実。
それらに気付く時、
あなたの中で「母親」が敵に思えてしまうのかもしれません。
そこで、コントロール欲求が沸いたり
反撃に出たり・・・
その1つの表れが、
お母様の食をコントロールすることではないでしょうか?
この場合も、姉妹の対処法と同じです。
あなた自身の想いを伝えていくこと。
1つ1つ、1つ1つ。
感情的になっても
親子でぶつかっても
それは、それでいい。
これまでぶつけられなかったのだから、
これまで、聴いてもらえなくて寂しかったのだから、
今、やっとタイミングが来たのです。
・・・
食だけをどうにかしようとしても、
決して、心が穏やかにはなりません。
でも、家族との関係を見つめ直し、
やりたいことをやる生き方に
変えていく時、
「食」が今ほど大きな問題では
無くなっていくのです。