摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
摂食障害の場合、特に食事時間には
大きな問題が発生しますよね。。。
今回のご質問をご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
アルバイトを始めました。
けれど、そのせいでご飯を食べる時間がなくなって、
夜中におやつを食べたりしてしまいます。
こんな時はどうしたらいいのですか?
ご質問をありがとうございます。
よくある話です。。。
そして、大切な事が含まれています。
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1.「なりたい姿」は、ハッキリしていますか?
2.選択に迷う時は、原点にもどる
3.大切な決断の前に、必要なこと
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1.「なりたい姿」は、ハッキリしていますか?
摂食障害に悩んでいるあなたは、どんなふうになりたいでしょうか?
ご質問の内容に限定して言えば、
・アルバイトが出来るようになりたい
・夜中におやつを食べないようになりたい
この2つのどちらでしょうか?
摂食障害に悩んでいると、高い理想をかかげすぎる傾向があります。
「バイトしてどんなに空腹でも、夜食べない」を、求めてしまっていませんか?
また、「食べる時間がないバイト」を選んでしまっていませんか?
急に出来なくても
あなたがダメな人っていう意味ではありません。
今すぐ何もかも出来なくても
今できる一歩を大切にしていきませんか?
だから、少しずつ段階を踏んでいくことが大事なのです。
そのために、第一段階を考えていくのです。
第1段階として、小さな「なりたい姿」を
どんなふうに思い浮かべていますか?
(1)バイト + 夜中おやつ
または
(2)バイト無し + 夜中おやつ無し
もし二者択一なら、あなたにとって、このどちらが第一段階でしょうか?
もしかしたら、どちらも気が進まないのかもしれません。
それでもいいのです。
もしかしたら、アルバイト自体がタイミングではなかったのかもしれません。
それなら、辞めてもいいのです。
あなた自身が、自分に正直になって、
じっくり考えてみてくださいね^^
2.選択に迷う時は、原点にもどる
今回は、アルバイトと夜おやつについての悩みてしたが、
摂食障害の最中には、
選択に迷ったり
どう行動したらいいのか分からなくなったり
ラクな方に逃げたくなったり
いろんなことがあると思います。
だからこそ、大切にして欲しいことがあります。
原点に戻ること
迷ったら、必ず戻ってきてください。
投げ出したくなったら、「治ろう」と決心した日を、リアルに思い出してみてください。
私が治りたかった理由。
それは、「普通になりたかった」からです。
普通に食べて
普通に「食べ過ぎたぁー!」って笑って
普通に働いて
普通に遊んで、騒いで・・・
当たり前のことが、摂食障害だった私には、全然当たり前ではありませんでした。
だから、普通を取り戻すために
摂食障害から治りたかったのです。
3.大切な決断の前に、必要なこと
アルバイト
学校
仕事選び
引っ越し・・・etc.
あなたの人生の中で、大きな決断を迫られる時が、必ずあります。
そんな時、あなただけで決めてしまっていませんか?
私は、大切な決断だからこそ、治療者(医師・カウンセラー)に
相談して欲しいと思っています。
あなたが、「できる!」というタイミングが、
ホントに適切かどうかは分かりません。
あなたが、「体力あるから!」といっても、
これまでの食生活と体調を、じっくり聴かせていただかない限り、判断できません。
あなたが、「やりたい!」というアルバイトが、
ホントに「やりたい」のか、現実逃避なのか、詳しく話してみないと分かりません。
摂食障害が回復に向かう中で、
必ず直面する壁があります。
それは、社会への再適応です。
一般的な学校生活や
社会人の生活から離れた時期が長ければ長いほど、慎重に話し合っていくことが大切なのです。
社会生活に必要な体力は、大前提です。
摂食障害によるブランク期間について、どう捉え、どう伝えていくのか。
人から傷つく言葉を言われたら、どう対処するのか。
急に体調不良になったら、アルバイトはどうするのか。
アルバイト1つであっても、話し合うことは無数にあるのです。
今のあなたは、1人で何もかも抱え込んでいませんか?