2019年のカナダ旅行にて。ふたたび、出国したいです(笑)。
こんにちは。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
⇒摂食障害:私の克服ストーリーはこちら
拒食症でも過食症でも、分からなくなること。
何を
いつ
どれくらい
食べればいいのか…
何を食べれば太らないのか
何を食べれば痩せるのか
太っている人と同じものを食べると、自分も太るんじゃないかと不安になる。
周りの人が食べる量より、少なく食べないといけない…といつのまにかルール化してしまう。
痩せる食べ物
太る食べ物
ダイエット番組やSNSの情報が次々と出てきて、一体何を食べればいいのか…ますます分からなくなってしまう…。
今、そんな心境にいませんか?
今回のブログ記事では、
・ご家族向けアドバイス
・ご本人様アドバイス
の順に解説していきます。
「食べ方が分からない」は、日々の積み重ねで改善していくことが可能です。
逆に言えば、今すぐ何かも解決することはできません。
毎日、取り組むこと。
年単位であきらめずに、放り出さずに、続けていきましょう。
拒食症・過食症:ご家族は、娘に食事を強制してはいけない
私が母親カウンセリングで常にお伝えしているのは「一人ずつ盛り付けましょう」です。
ちょうど、アニメのサザエさん一家やちびまる子ちゃんで登場するちゃぶ台のシーンです。
一人ずつ、盛り付けられていますよね。
ご飯
みそ汁
おかず
一人分ずつ。
*外食でも定食スタイルをオススメしています。
ご家族が、摂食障害のお嬢様の回復サポートでは、これを守り続けることをお願いしています。
大皿盛りは、今すぐ辞めましょう。
食事を作ったり、作らなかったり…と不規則なのは辞めましょう。
できるだけ、家族そろって食べましょう。
拒食症でも過食症でも、お嬢様だけの特別料理は必要ありません。
病気になる前と同じ。
他のご家族と同じ。
それらを守り続けることが「食べ方がわからない」ことへの改善につながっていきます。
拒食症・過食症:ご家族の食べるものを強制してはいけない
過食症の方でも見受けられますが、圧倒的に多いのは拒食症の方です。
ご家族に大量の食事を食べさせるパターンです。
これは、今すぐ辞めましょう。
特に、自分が一切食べないような高カロリー食材を使ったり、ギトギト油っぽい調理方法にしたり、異様に手の込んだ料理・盛り付けにしたり…
と、多くの時間を割いた上で、ご家族に食べることを強制するのは、今すぐ辞めましょう。
食べ方がわからないのは、あなた自身の課題です。
あなた自身の課題を、家族に押し付けても何も解決しないどころか、ますますドロ沼化します。
「食べ方がわからない」なら、まず一人分を完食すること。
少なくとも、完食できるよう努力し続けること。
それからではないでしょうか。
拒食症・過食症:治ることは、自由になること
拒食症・過食症の表面的な問題は、食べることかもしれません。
しかし、
食べことは生きること です。
食べ方が分からないのは、生き方が分からないのかもしれません。
誰かに食べることを強制したいのは、これまで誰かから強制されてきた生き方への反発なのかもしれません。
それなら…
生き方を変えることが、唯一の回復方法ではないでしょうか。
摂食障害が治るとは、自由になること。
食べ物からも
誰かからの束縛からも。
食べ方を見直すのは、最初の、とても小さな一歩に過ぎません。
摂食障害の入院しても、薬を飲んでも、生き方までは変えることはできないのではないでしょうか。
私自身が、多すぎる遠回りをして摂食障害を克服してきました。
無駄だった治療も含めて、赤裸々にお話ししてみました。
ぜひ、こちらで学んでみてください。