*2019年10月頃。公認心理師試験の受験勉強中でした。
公認心理師・中村綾子です。
先日、公認心理師の活動状況のアンケートのお知らせが届きました。
そのお知らせで、公認心理師72,000人という数字を知ったのですが、同時に「公認心理師試験の受験仲間は、どうしているだろう?」と思いました。
公認心理師の試験前は、
・公認心理師になったら●●する
と、多くの方が言っていました。
でも、実際は取得した後も、日々の生活に追われて先延ばし先延ばし…になっている方が多いようです。
当オフィスの開業相談にお申込みになる方も、「公認心理師を取ってから、こんなに時間が経ってしまった」という方が多いようです。
開業に踏み切るタイミングよりも
開業に向けて「動き出すタイミング」のほうが難しい印象です。
つまり…
資格をとっても、それだけの価値なんですよね(受験時は必死だったはずですが)。
資格を取って開業する人
資格なしで開業する人
資格を取ったけれど何もしない人
という3パターンです。
多くの方は「資格を取ったけれど何もしない人」に当てはまってしまうのは、もったいないところです。
それぞれについて考えてみます。
開業:ホントに資格は必要か?
お仕事の内容によっては資格が不可欠なものもあると思います。しかし、カウンセラーは資格なしで「カウンセラーです」と名乗ることも出来ますし、開業することもできます。
資格を取って開業する人
開業したくて資格試験をめざす場合
資格を取ってから、開業しようと決める場合
タイミングはそれぞれかと思いますが…
実際に行動されて、
受験勉強
↓
受験
↓
資格取得
↓
開業
と着実に進められる方は素晴らしいと思います。
でも、実際はなかなか進まない方も多いようです。
資格なしで開業する人
私自身はこのパターンです。
2013年9月に開業しましたが、無資格でした。
そもそも、臨床心理士を養成する大学院に行っていましたが、中退しています。
そのため、
・臨床心理士の資格なし(そもそも、受験資格もなし)
・カウンセリング経験なし(実習のみ、少々あり)
という「ゼロからのスタート」でした。
でも、開業11年目の現在まで続けれこられましたし、専業でいきていくことができました。
資格を取ったけれど何もしない人
これが1番もったいないパターンです。でも、多くの方がこのパターンです。
これまで正社員でバリバリお仕事されてきた方の場合、資格試験に合格しても、その時だけ「うれしい!」という気持ちに浸って、その後はスグ「いつもの日々」に戻っているように見受けられます。
受験生時代も同じように、時間が余っていたから受験勉強したわけではなく、「いつもの日々」の中で時間をつくっていたばずです。
開業準備も、わざわざ時間をつくって進めるべきものですが…開業には【締切がない】【開業しなくてもデメリットもない 】ことが受験とは大きく異なる点です。
開業という働き方:なかなか行動が進まない人へ
身近に開業している人がいない場合、「よくわからない世界」という漠然としたイメージばかりで、なかなか一歩が踏み出せないかもしれません。
一歩が踏み出せないからこそ、
・まだ自信がないから
・今すぐはちょっと…
・何から始めればいいかわからなくて…
という声につながるように感じています。
分からないなら、調べましょう。
分からないなら、知っている人に聞いてみましょう。
分からないなら、分かっていることだけでも行動しましょう。
私自身もサラリーマン家庭で育ちました。3つ上の兄も、会社員です。
大学院の先輩たちもほぼ全員「雇われたカウンセラー」として仕事していました。
当時の私にとって、開業カウンセラーが身近な存在だったわけではありません。
でも、前職(自宅パン教室)で失敗しているからこそ、
・ビジネスを学ぶ必要性
・自己流のリスク
・コンサルを受講するメリット
を痛感してきました。
開業11年目のカウンセラーとして、お仕事を続けていられる理由は、
・調べる
・コンサルを受ける
・ビジネスを学ぶ
を、ずーっと続けてきたおかげです。
開業カウンセラーという働き方:週3日で食べていくコツ
前職(パン教室)時代も、営業日は週3日でした。
しかし、廃業しました。
理由は、「教室が週3日なら余裕」と勘違いしていたからです。
(営業時間や材料管理などの影響もありましたので、この件については後日あらためて記事にしたいと思いますが)
同じように、カウンセリング開業を目指す方から「自分も週3日にしたい」という声をよくいただきます。
私としては嬉しい気持ちも応援したい気持ちもありますが、「週3日」という日数だけを求めてしまっていないか…というふうに感じることが多々あります。
週3日という数字が最終ゴールではなく、
・週3日のカウンセリング設定
・その他の「週4日」の過ごし方
・カウンセリング以外の売上の柱のつくり方
などが、とても大切になってきます。
2020年3月からの3年半以上、試行錯誤を続けてきたからこそ、今は「週3日だけ、働く」が実現できています。
これから「週3日だけ、働く」を目指す方は、自分の理想の働き方がどんな働き方をリアルにイメージした上で、私が続けてきた「週3日だけ、働く」を知っていただければと思っています。