摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
先日、友人たちから素敵な誕生日プレゼントをいただきました。
サテンの生地にレースの生地が映えます^^
忙しい合間を縫って、どんな物にするか考えていてくれたこと。
相手を信頼して、「えらぶ」ことを任せてくれた友人。
そして、実際に買い物にいく手間をいとわなかった友人。
そうした心のこもったプレゼントに、ホント満たされました。
さて、こうした「心」が、実際は品物以上に嬉しいものなんですよね。
逆に言えば、どんなに高価なものであっても、「心」がこもっていないものは、やっぱり嬉しさも半減してしまうんです。
心を込めることの大切さは、いろんな場面で当たり前のことになっているかもしれません。
けれど、摂食障害(特に拒食)の治療においては、身体ばかりが優先されてしまう現実があります。
食べれば治る。
体重が戻れば治る。
生理が回復すれば治る・・・etc.
そんな考え方が、大学病院を含め多くの場所で「当たり前」になってしまっています。
確かに、体重は必要です。
私自身の場合は、40㎏を下回る体重では元気ではいられません。
でも、体重は必要であっても、摂食障害のすべてではないのです。
体重を増やすために頑張って食べれば、いつか頑張れない時がきます。
カロリー計算だけを守って食べても、カロリーの分からないものが一層怖くなってしまうかもしれません。
本来は、「頑張って食べる」ことも必要ないんです。
本当は、「食べなければ・・・」という考え方にこそ、違和感を持ってほしいのです。
体重だけの治療をし、体重だけが戻った場合、どんなことが起こるか予測できているでしょうか?
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・体重の増えた身体がますますキライになってしまう。
・ますます家に引きこもってしまう。
・「何を食べてもいい」と言われても、どう選んでいいのか分からなくなってしまう・・・etc.
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そのため、体重を増やすためだけに何か月も入院しても、結局は逆戻りしてしまうリスクが高いのです。
身体が治ったからと言って、心が自動的に治っていくわけではないのです。
身体だけを治してしまうからこそ、上記のような心がついていかない現象が起こるんです。
では、こうした現象にどんな対策ができるでしょうか?
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1.摂食障害には、身体と心の両方治すことが必要と認めていく
2.回復の波を、長期的にとらえる
3.家族だけで抱え込まない
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ここでも、「みとめる」「とらえる」「抱え込まない」がキーワードになっていきます。
心に焦点を当てる治り方は、早く治りたいと焦る気持ちには、ゆっくり過ぎる印象があるかもしれません。
けれど、心にも身体にも、必ず『回復の波』があるのです。
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