私が「たのしい」を最優先する理由

昨年12月、アメブロのタイトルに、新たな言葉を加えました。

「おいしい たのしい うれしい 笑顔がよみがえる」

今回は、その中でも、特に「たのしい」に込める想いをお届けしていきます。

「体重!体重!」となっているクライアントさんの中には、こんな質問をいただくことがあります。

「楽しいだけで治るんですか?」

『頑張って、体重を増やす』という病院の考えとは、大きく異なるかもしれません。

けれど、「頑張る」ことで、失うものが沢山あること。

そして、「たのしい」を追い求めていくと同時に、身体が治ってきた実体験があるのです。

・・・

私自身も、ずーっと頑張ることで何もかも行ってきました。

頑張る自分が好きでした。
頑張っている自分だけが、自分でした。

だから、「頑張れなくなること」が怖かったんです。
そして、「頑張れない自分」なんて、自分ではなかったんです。

けれど、こうした考え方が合わないことに、気づかされる時期がありました。

2010年秋、全身不調。

何か月も微熱が続き、ものすごい倦怠感、頭痛、味覚異常、全身の痛み、リンパの腫れ・・・etc.

大病院にて、数々の検査を受けても、確定診断には至りませんでした。

深刻な病気かもしれない。
いつ死ぬのかわからない。

そんな恐怖の中で、生きていました。

それまでの私は、「苦しんで苦しんでこそ、本当の成功がある」と心底思っていました。

当時の私の信条ともいえる考え方。

けれど、ものすごい不安と向きあい、全身不調に苦しむ日々の中でふと気づくことがありました。

苦しんで、苦しんで、そのまま死んだら、何も残らない。

苦しみ続けることに、何か意味があるのだろうか?

もう・・・終わりにしよう。

自分の生き方を変えることは、とても大きな決断でした。

けれど、他に選択肢がなかったのです。

頑張って就職活動したけれど、身体が動かない。

頑張って、つらい検査に耐えたけれど、診断名がつかない。

だから「頑張り」「努力」とは、別のことを選んでいこう。

それが、「たのしい」だったのです。

「たのしい」を最優先するパン作りに面白さを見出してきました。

沢山の紆余曲折がありましたが、迷った時は「たのしい」を優先してきました。

・・・

その後も、身体のほうは、定期検査を続けてきました。

1~2年経つ頃までに、主治医から「心配ない」と言われるまでに変わっていきました。

そして、「たのしい」を最優先することで、周りからの反応も変わってきました。

「なんか雰囲気が変わったよね」

「いつも笑っているよね」

初めて受け取る数々の言葉に、戸惑いました。

けれど、「人って変われるんだ」という可能性を実感しました。

そして、摂食障害専門カウンセリングでも、同じ効果を感じています。

「たのしい」ことを見つけ、「たのしい」ほうを選んでいく。

クライアントさんの笑顔が、証明してくださっています。

さて、この体験談に触れて、今のあなたはどうお感じになりましたか?

あなた自身は、何を基準に「えらぶ」ことをしていますか?

⇒【動画】摂食障害の克服経験談