【拒食症と家族】「食べなさい」が逆効果な理由

拒食症と接し方。食べることを強制してはいけない
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

「もっと食べなさい!」

「全然足りないよ」

「食べないと、また入院になるよ!」

そんなふうに、お嬢様に声をかけていませんか?

お母様としては、心配で当然の言葉だと思います。
ですが、「食べなさい」という言葉が逆効果になることがあるのです。

理由①:心の原因を無視してしまうから

拒食症は、単なる「わがまま」や「痩せたい願望」だけではありません。

心の奥にある葛藤や自己否定、不安や生きづらさが背景にあることが多く、食べないという行動は、その苦しさの表現でもあります。

「食べなさい」は、拒食症の原因である、心の根本的な問題を無視してしまうため、お嬢様の心に届かないのです。

理由②:体重管理は医療の役割だから

体重や栄養状態の管理は、主治医や医療機関の仕事です。
お母様がそれを担ってはいけません。

むしろ、親子関係という家族の中の信頼関係が崩れてしまいます。


役割分担についての図解はこちら

理由③:「お母様の不安」が伝わってしまうから

「食べなさい」は、実はお母様の不安のあらわれです。お母様の不安は、お母様自身が取り組むべき課題です。

お母様の不安をお嬢様にぶつけることは、ある意味、八つ当たりと同じです。

もし、お母様自身が、ご家族から「食べなさい!」と言われたら、美味しく楽しく食事ができるでしょうか?

「食べなさい」と言われたら、イヤな気持ちになるのではないでしょうか?

自分がされてイヤなことは、人にもしない。
私たちの多くが、幼少期に学んだ習慣のはずです。

「食べなさい」は言ってはいけない言葉です・

お嬢様の“心”を回復させる関わりとは?

大切なのは、「食べなさい」と言わずに、食べたくなる心を育てること。

お母様の役割は、お嬢様の回復サポートです。

そのためには、お嬢様を変えようとするのではなく、まずはお母様ご自身の不安に向き合うことが必要です。

⇒【参照】母親カウンセリング:拒食症・過食症のお嬢様の回復につながる4ステップ

お母様ご自身の心の安定が、回復の第一歩

お嬢様を支えるお母様こそ、支えが必要です。
もし今、不安・孤独・責任感で押しつぶされそうになっていたら、それは専門家のサポートが必要なサインかもしれません。

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