【摂食障害の克服】カロリー計算を辞めたいのに、辞められない

国家資格・公認心理師を持つ唯一の摂食障害カウンセラー
中村綾子です。

⇒私の克服ストーリー

カロリーが少ないほうを選んで
ホントは食べたくないのに
ホントは好きじゃないのに

低カロリーのほうがイイ気がして
カロリーが悪者に見えて

食べ物のカロリーをどんどん覚えていくうちに
何も調べずに、計算できるようになってしまう。。。

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摂食障害の方の多くに
当てはまるところがあるのではないでしょうか?

今回のご質問をご紹介します。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

カロリー計算から逃れるにはどうすればいいですか?

ご質問をありがとうございます。

私がカロリーに1番ビクビクしていたのは、
拒食真っ最中の頃よりも
過食が止まらなくなっていった時期かと思います。

食べたものを全部記録して
食べたもののカロリーを計算して

でも、あまりにも過食がすごくて
計算することで、さらなるストレスを生んでいました。

今回は、私がカロリー計算を辞めた理由と共に、
以下の3つから考えていきます。

1.体重の増減は、カロリーが全てじゃない

カロリーは、必要なものですよね^^

摂取カロリーと消費カロリーのバランスで
太ったり痩せたりするのは、事実です。

でも、あなたは、カロリーを食べているのでしょうか?

カロリーを食べて
カロリーを消費して
カロリーが溜まって
カロリーにビクビクして
カロリーに振り回されて・・・etc.

疲れ切っていませんか?

カロリーって数字なのに
カロリーって、人が作り出したものなのに
そのカロリーに、一喜一憂して、あなたの世界が作られてしまう。。。

私は、カロリーは必要だけれど、
カロリーが全てじゃないと思っています。

同じカロリーでも
温かいココアと冷たいアイスクリームなら、
今の時期、身体へのダメージが大きいのはアイスクリームですよね^^;;

同じカロリーでも、
野菜ばかりでお腹を膨らませることと
バランス定食で栄養を摂るのでは、意味が違います。

同じカロリーを1日に摂っても
1食でまとめて食べることと
3食に分けて食べることは
身体への働きが違ってきますよね。

だから・・・

カロリーが全てではないのです。

そして、、、カロリーが低ければ身体にイイというわけではありません。

カロリーを減らし過ぎて、
身体の代謝を低下させれば、
結果的には「太りやすい身体作り」に繋がっていくのではないでしょうか?

カロリーばかりに振り回されて
「美味しい」という感覚や
「お腹いっぱい」という満足感が
どこかに消えてしまっていませんか?

人は、カロリーで出来ているのではありません。

カロリーは決して悪者ではないけれど、
カロリーに振り回されていては、心はラクならないのではないでしょうか?

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2.摂食障害の克服!カロリー計算を辞めても激太りしなかった理由

過食をどうにか止めたくて
増え続ける体重を減らしたくて
悩んでいた時期

世の中ではレコーディングダイエットが流行っていました。

ちょうど、雑誌の付録でも
レコーディングダイエットのための
ノートが入っていました。

そのノートで、早速、食事を記録するようになりました。
そして、全てを計算していました。

でも、過食は止まらず
過食した日の食事は、記録する欄を大幅にオーバーしていることが、
ドンドン惨めな気持ちを加速させていきました。

カロリーを計算すれば
信じられないような数値が出て

そんな膨大なカロリーを
自分は食べてしまったのか・・と思うと恐ろしくなって、
さらに心がしんどくなりました。

だから・・・

カロリー計算をスパッと辞めました。

カロリー計算を辞めて
ちょっとだけ心が自由になりました。

カロリー計算を辞めて
数値以外に「食べたい」という基準が戻ってきました。

結果・・・

カロリー計算を辞めたから
急に激太りするようなことはありませんでした。

むしろ、ホントに食べたいものを
選ぶようになっていったと思います。

3.摂食障害の克服:ダイエット食品をやめました

人は疲れると
癒しを求めます。

食に癒しを求める時、
大抵、甘いものを口にします。

けれど・・・

人工甘味料の「甘さ」が
同じ働きをしないことを知っているでしょうか?

砂糖の場合と、
人工甘味料の場合の違いを、超ざっくり説明すると・・・

■砂糖の場合

砂糖を食べると
脳からセロトニンが出ます。

セロトニンが出ると、
人はハッピーな気分になります。

そこで、「甘いもの=幸せ」「甘いもの=癒される」という
期待通りの感情が手に入ります。

■人工甘味料の場合

人工甘味料の甘さを食べると
脳からセロトニンが出ないときいたことがあります。

口では、「甘い」。
でも、脳は「甘い=幸せ」という期待していた
反応が出来なくなってしまいます。

これが、身体の中が、ぐちゃぐちゃになってしまう現象です。

結果・・・

人工甘味料のものばかりを食べ続けてしまうと
「幸せ」という反応をもっと欲して
もっと甘いものが食べたくなってしまうのではないでしょうか?

だから、人工甘味料の食品をどんどん食べるか、
砂糖でも激甘のものを次々と欲するようになるか、
どちらかになってしまうのではないでしょうか?

そのため、ゼロカロリー食品は、カロリー計算だけでみれば
魅力的かもしれませんが、長期的な視点では、「回復」にはつながらないのです。

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今はこうして解説なんてしている私も、摂食障害の頃は低カロリー食品のオンパレードでした。

ココアが好きでも
「カロリー1/4」のココアを探してまとめ買い。

美味しいと感じていないのに
「美味しい!」「これ好き!」と自分に思い込ませて
飲み続けている始末。。。

自分は何が好きで
何を「おいしい」と感じて
いつ満足できるのか・・・

ダイエット食品を食べ続けるうちに
どんどん分からなくなっていきました。

いつも満足しないので、
結果、過食がひどくなっていきました。

たくさんの試行錯誤をしました。
ダイエット食品を辞めることが、とても怖かったです。

でも、栄養的な正しい知識を入れ直し、何度も何度も栄養相談を受けていく中で、本物の食に変えていきました。

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ココアが飲みたい時は
豆乳と純ココアとハチミツで作る。

アイスクリームが食べたい時は
低カロリーのアイスクリームではなく
大好きハーゲンダッツを食べる。

1つ1つ、地道な作業でしたが、
恐る恐る変えていきました。

心を整え
食と向き合う

あたり前のことだけれど、
摂食障害真っ最中の私には、
とても大変なことでした。

なんども何度も投げ出してくなり
一生治らないんじゃないかと不安になり
でも、「このままじゃ嫌!」という気持ちが沸く・・・

そんな繰り返しでした。

私が治った1番大きなきっかけは「心の休養」でした。
完全休養で、私の摂食障害が劇的に回復に向かった話

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