摂食障害の家族相談

摂食障害は治らないという《誤解》は、なぜ起こる?

拒食症・過食症は治る病気です。症状ゼロにする道のりを摂食障害専門カウンセラー中村綾子がブログで解説。

摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

先日、すごくモヤモヤしていました。

X(旧Twitter)で摂食障害に関する投稿が炎上しているようで。
ただ、色々な投稿を遡ってみても、何がきっかけで炎上しているのかはよくわからなかったのですが。

私が1番気になったのは

「摂食障害は治らない病気」

と、精神科医たちが公然と言っているところでした。

治らない病気だと思っている医師のもとに

治りたいと願う患者さんたちが受診して、

その「考え方のズレ」が曖昧なまま治療が続いて、

体重だけを増やして

「治ったつもり」になって、

その後再びぶり返す……

そういう負のループを、世の中で繰り返されているのではないか。

そう想像して、本当にやりきれなくなりました。

このモヤモヤを3つの視点でお伝えします。

1. 「治った」という認識のズレ
2. 「治る治療」をしていないから、治らないのでは?
3. 摂食障害は、標準治療を受ければ治るのか?

1. 摂食障害が「治った」という認識のズレ

そもそも出発点がずれているので、ゴールもずれています。

基本的に医療側が「治った」と判断するのは、体重が増えたとき。

しかし患者さんが本当に望んでいる「治った」は、症状がゼロになったときではないでしょうか。
発症する前の、元気だった自分に戻れたときではないでしょうか。

短い診察時間では、こうしたお互いの考え方をすり合わせる時間もありません。

・体重測定
・入院するかしないか
・診断書が必要かどうか
・薬の処方……

必要事項だけで、あっという間に終わってしまうのではないでしょうか。

本当に症状ゼロを目指すなら、自分の治療者の考え方を徹底的に確かめる必要があります。
「症状ゼロなんて目指さないほうがいい」と公言する医師もいるのが、この世界の現実なのですから。

2. 治る治療をしていないから、治らないのは当然では?

そもそも摂食障害は、ダイエットの病気ではありません。

「心の病気」です。

命を犠牲にするほどダイエットにはまってしまうのは、その《ダイエット開始前》から抱えていた《心の問題》があるからです。

心の病気なのですから、心へのアプローチなしで治るはずがありません。

もちろん命の危険があれば救うことが最優先ですが、その後の「心へのアプローチ」がないまま、「元気になったね」と治療終了になるケースは少なくありません。

3. 摂食障害の《標準治療》を受ければ治るのか?

これまでクライアント様から何度も質問をいただいてきました。

「摂食障害の標準治療はどんな治療ですか?」

私はこの質問に答える前に、必ず確認することにしています。

「標準治療を受けたいのですか? それとも、治る治療を受けたいのですか?」

この問いに、クライアント様は必ず戸惑った表情を浮かべます。
そして、少しの沈黙の後、決まってこうおっしゃいます。

「治る治療を受けたい」と。

ここでクリアにしないといけないことは、
「標準治療=治る治療」ではない、ということです。

ですから、一般的な治療を受けていれば大丈夫、という話ではありません。

自分で疑問を抱き、その疑問をクリアにして、本当に納得できる治り方に変えていく必要があるのです。

摂食障害:回復3ステップ

私はブログでもメルマガでも、繰り返しお伝えしています。
摂食障害の回復には3つのステップがある、と。

・身体の回復
・心の回復
・生き方を変える

その上で、症状ゼロの状態が半年以上続いて、初めて「卒業」になるのです。

そこまでの道のりを、「病院にお任せ」ではなく、自分で組み立てていくこと。
それこそが、摂食障害が治る道筋なのです。

今の「治り方」に納得できていますか?
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【低体重からの回復】ぜったい知っておきたい!拒食症3ステップ。身体、心、生き方。摂食障害専門カウンセラー中村綾子が《図解》しました。入院を繰り返す前にお読みください。