
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
引き続き、X(旧Twitter)で話題になっていたテーマです。
摂食障害で入院し、身体拘束を経験。
退院後に裁判へと発展し、一旦は勝訴(部分的に…)したものの、最終的には患者側が敗訴したという事例。
何年も前のことですが、当時もニュースでよく取り上げられていたので、覚えている方も多いかもしれません。
・そもそも、摂食障害で身体拘束されることは合法なのか?
・私自身はどうだったのか
・摂食障害の入院では、身体拘束はよくあることなのか?
この3つの視点で、改めて考えてみます。
1. 摂食障害で身体拘束されるのは合法か?
結論から言えば、命に直結する危険がある場合は、身体拘束を行うことが合法とされるようです。
ただし、実際には入院時に、家族に対して同意書へのサインを求められるケースが多いのが実情です。
では、同意しなかったらどうなるのか。
そこに疑問を感じる方もいるかもしれません。
医療側からの強い説得、あるいは他院への転院を勧められるなど、実質的に入院を拒否されるという状況が考えられます。
2. 私自身は身体拘束を経験したことがあるか?
私自身も摂食障害での入院経験はありますが、身体拘束を受けたことは1度もありません。
閉鎖病棟での入院だったため行動制限はありましたが、トイレなどは自由に行ける状態だったと記憶しています。
また、私が入院していた病棟の中で、誰かが身体拘束されている場面を見たこともありません。
3. 身体拘束はよくあることなのか?
これは、ご本人やご家族にとって最も気になる点だと思います。
結論から言うと、それなりの頻度で起こっているのではないか……というのが私の肌感覚です。
これまで全国のクライアント様とお会いしてきましたが、ご本人やご家族から身体拘束の経験談を伺うことは、決して少なくありません。
都道府県による差はあまり感じません。
「暴れるなどの問題行動があった」といった場合だけでなく、かなり低体重だったという理由だけで身体拘束が行われた事例も伺っています。
もちろん、当時の現場を見ていたわけではありませんし、主治医の判断の背景や理由は分かりかねます。
ただ、入院という決断をする前に。
こういった事実も存在するということを、知識として持っておく必要があるのではないかと思います。

