摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
*一部、追記しました(2023.8.9)
国家資格・公認心理師を持つ唯一の摂食専門カウンセラーです。
先日、ひとりのクライアント様がご卒業になりました!!!
カウンセリングを振り返ってみても、
1回1回のカウンセリングがとても「濃い」時間でした。
「濃い時間」の積み重ねと
日常生活の中で変わっていこうとする姿勢。
私は、このクライアント様の変化に、ただただ感動しました。
卒業アンケートには、宝物のような言葉がギュッと詰まっています。
ブログ掲載を承諾いただきましたので、写真と文章でご紹介いたします。
卒業アンケート
*画像は、3枚の写真をつなげています。
摂食障害専門カウンセリングを開始する前、どんな状態でしたか?
症状にとまどいながらも、何とか日常生活は送れていました。
病院で薬を処方してもらったりしました。
しかし、ろくに自分の話を聞いてもらえない短時間診察や、
「今は症状が必要だから、ストレスが減れば無くなる」
「無理にやめなくてもいい」といった言葉を聞くたび、
「症状ゼロの生活を一刻でも早く手に入れたい」という自分の気持ちとのギャップを感じ、違和感がありました。
カウンセリングを通して、変わったこと・感じたことなどを教えてください。
“摂食障害の話題”は、なかなか今まで深くじっくりと話すことができなかったので、カウンセリングでは本当に話したいことが安心して話せて嬉しかったです。
自分の気持ちや考え方を口に出して話すことを繰り返すうち、
「自分も言いたいことを言ってもいいんだ。」
「本当はこうしたいんだ。」と、
元々居た自分にどんどん戻っていくような感覚がありました。
以前は自分の中で考え、それを外に出すこと(人に話すことetc.)もせず完結させることが多くありました。
カウンセリングに通いだしてから、人と話す、アクションで表現する、表情に出すなど、アウトプットすることが増えました。
思った通りの結果にはならず、傷ついたり落ち込んだりするこもありましたが、
喜んだり笑ったり、自分が思っていたほど悪い状況にならなかったりして、
そのひとつひとつが全て経験として自分の力になっていきました。
周りのサポートを味方につけて、誰でもない『自分』で治す病気だと強く思います。
今、摂食障害に悩んでいる方に、メッセージをお願いします。
症状や気分の浮き沈みにふり回されて、それ以外のことに目がいかなかったり、言われた言葉が心に入ってこない時期があるかもしれません。
それでも、「行動し続けること」をどうか続けていってください。
もし、その時は何も変わっていないと思っても、体験を通じて自分自身が感じた気持ちや感覚は、1つ1つちゃんと積み重なって自分の中に蓄積されていきます。
そしてそれが、回復に向けて頑張るご自身の支えになると思います。
私は摂食障害になって、自分と初めて真剣に向き合った気がします。
人に対しては優しく接してきたけれど、自分に対しては相当厳しかった。
いじめ抜いてきたなと感じます。
今はその過去の自分も、頑張って生きてきた自分だと認めて、抱きしめてあげられるようになりました。
だから今、悩んでいる皆さんにも、明るく笑顔で過ごせる時間が来ると私は信じています。
そして最後に、「縁」を大切にしてください。
今、このブログを開き、私の言葉にたどり着いたことも「縁」。
良き治療者に出会うことも「縁」。
それらの「縁」は皆さんが行動することで手に入れられます。
ネットで情報をインプットすることも必要かもしれませんが、
それだけではなかなか状況が変わらないな、と感じたのなら、
一刻でも早く行動を起こしていただきたいです。
自分の気持ちや症状のことなど素直に話せる、アウトプットできる環境をせひ見つけて、回復へ活かしてほしいと思います。
摂食障害をきっかけに私は自分のことが好きになりました。
これからの未来を楽しく生きようと思います。
・・・
改めて、ご卒業おめでとうございます。
何度も何度も繰り返し読ませていただきましたが、感動がおさまりません。
いろんな病院に行っても
「次こそは・・・」と思って探しても、
やっぱり話を聴いてもらえない、
なんだかしっくりこない・・・
そんな経験は、きっと多くの摂食障害の方と重なることと思います。
カウンセリングとは、「気持ちを吐き出すだけ」の時間ではありません。
カウンセリングと次のカウンセリングまでの時間こそ、
「心が変わる時間」なのです。
カウンセリングに通い出してから、人と話す、アクションで表現する、表情に出すなど、アウトプットすることが増えました。
カウンセリング以外の時間で、試行錯誤をする。
周りのサポート(家族・友人など)の中で、自分の気持ちを1つ1つ感じて、言葉で表現していく。
言葉で表現できるようになるから、
心がラクになるのです。
心がラクになるから、
摂食障害の症状が不要になるのです。
今回のクライアント様に限らず、これまでの卒業アンケートに、ほとんど症状の話題が出てきません。
なぜなら、症状ゼロが当たり前だからです。
症状ゼロという当たり前よりも、もっと深いところで、心が変わっていくという感覚を味わい、たくさんの経験を積んできたのです。
・・・
今、摂食障害真っ最中で、苦しいばかりの日々を送っている方も多いかもしれません。
「いつか治る」とヘンな楽観視よりも、卒業クライアント様が教えてくださっているように「一刻も早く行動を」なのです。
自分のこと、好きですか?
これからの未来、楽しみにできますか?
心が変わると、いつの間にか、いろんなことが変わっていきます。
心が変わるから、これから先も、無条件に楽しみにできるのです。
私はいつも感動します。
心ってスゴイ。
心と向き合い、心が変わるカウンセリング。
摂食障害のご相談(単発)の詳細はこちらのページからご覧ください。