摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
このブログは、いろんな方が見つけて読んでくださっているみたいです^^
名古屋に限らず、全国各地からお越しくださっているクライアント様も、かつては「ブログだけを読み続ける人」だったことと思います(追記:2020年3月よりオンライン化しました)。
どんな検索ワードで、このブログを読んでくださったかが分かるサイトがあります。
それを、日々チェックするのが楽しみです。
そんな検索ワードから、ヒントをいただきましたので、今回の記事にします。
空腹で超・早朝に目が覚めてしまう。
空腹で眠れない時、どうする?
眠ろうとすると、食べたくなる・・・etc.
同じような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか?
日常の1コマ。
細々とした悩み。
小さいけれど、そのどれもが大事な悩みです。
カウンセリングでは、こうした「小さいかもしれないけれど、日々困っていること」をとても大切にしています。
なぜなら、日常生活って、「小さいこと」の積み重ねだからです。
空腹で、目が覚めてしまう悩み。
これは、私が摂食障害の頃、ずーーーーーっと続いていた悩みでもあります。
あまりに深刻だったので、余分な検査もして、さらにその結果からパニックになり過食に。。。
そんな経緯とともにお届けします。
(1)超・早朝に空腹で震えがくる!
(2)反応性低血糖という診断と過食の悪化
(3)摂食障害が回復した後だから、わかること
(1)超・早朝に空腹で震えがくる!
拒食症だけの時も、
過食・過食嘔吐をしていた時期も、
かなり頻繁にありました。
明け方4時~5時に、震えがきて目が覚めてしまうことが。
全身が震えるというか、
歯がガタガタいうというか。
恐ろしいとさえ感じました。
普通の人は、朝起きたばかりでぼーっとして、すぐに朝食の準備なんて・・・という穏やかでゆったりした感じかと思いますが。
私は、震えがきて目が覚めていたので、朝から緊急事態でした!
即、何か食べないと!
今すぐ、食べないと!
家族がバタバタしていて、自分が食べられない状況だと朝からイライラ爆発!
震えまでは起こらない時でも、
起床したら、すぐにでも食べたい状態でした。
朝だからぼーっとするなんている現象は、摂食障害の頃にはありませんでした。
(2)反応性低血糖という診断と過食の悪化
早朝に震えがきて目が覚める、という状態がかなり何年も続いた後です。
精神科通院と並行して、内科にも通院していました。
内科医が、糖尿病専門医だったこともあり、ブドウ糖負荷試験を提案されました。
どんな検査か、カンタンに説明すると・・・
・空腹状態で来院
・ブドウ糖を飲む(コップに入った飲み物をそのまま飲む)
・30分、1時間、2時間・・・と決まった時間に、指先からほんの少し血を採り、血糖値を測定。
この検査で、2時間後の血糖値が35。
これは、一般的な人では立っていられない数値だそうです。
でも、私はフツーに会話ができ、その後も徒歩・電車で帰宅しました。
この結果から、反応性低血糖と診断されました。
内科の主治医から言われたことは「甘いもの禁止!」。
理由は、急激に血糖値が上がったら、その後に急激な低血糖になってしまうから。
この検査の少し前(1~2年)までは、低体重だから食べて体重を増やす、という指導ばかりされていました。
食べろと言われ続けてきた治療の後、
「甘いもの禁止!」。
ちょうど過食が始まっていた時期でもあったので、
食べていいの?食べてはいけないの?
そんな大混乱を引き起こし、一気に過食が悪化していきました。。。
(3)摂食障害が回復した後だから、わかること
大混乱の後、さらに内科のほうも病院を転々としました。
別の病院で、空腹時の血糖値の検査だけを受けました。
空腹時の血糖値は、正常。
そのため、「極端なことをしない」とだけ告げられました。
つまり、上記のブドウ糖負荷試験は、
わざわざ、空腹状態を作っていた(前夜または当日朝、飲食禁止)
わざわざ、大量のブドウ糖を摂取した(上記の飲み物)
だから、身体が異常に反応したのではないか、という説明でした。
やれやれ。。。
「極端なこと」とは、この検査と同様のことを、日常生活の中でやってはいけない、という意味です。
つまり、空腹時に、いきなり甘いものを大量に食べるのは禁止!です。
その後、摂食障害時代は、ずーっと、それだけを意識して生活していました。
回復した後も、そして現在も、一応は意識しています。
甘いものだけの食事は、一応、自分の中ではNGにしています
(パンケーキをランチにしちゃうとか、アフタヌーンティーをお昼代わりにするとか・・・実際はちょっぴり違反していますが(汗)、年1回あるかないかなので・・・(汗))
そして!
摂食障害の回復後だから言えること。
摂食障害が回復したから分かること。
フツーの食生活していなければ、やっぱり身体はおかしくなるよね。
これが、結論です。
当たり前過ぎる結論です。
でも、ホントの話です。
極端に食べることを控え続けてきた拒食症の時代がありました。
元々大好きな甘いものをずーっと避けてきた時代がありました。
わざわざ大量の食べ物を超・短時間で詰め込んだ過食がありました。
一気に食べて、一気に吐くという、普通の人が本来一度も経験しない過食嘔吐をしていた時期がありました。
野菜はたくさん食べられても、米と油を極端に避けていた時期がありました。
肉も魚もダメ、豆腐は食べるけど飽きてきて・・・・と測定不可の貧血になったこともありました。
そんな食生活を長年続けていれば、身体がおかしくなって当然なのです。
摂食障害が回復した後、「早朝に震えて目が覚める」なんてことはありません。
なぜなら、摂食障害の頃とは、別世界のような「まっとうな食事」を毎日当たり前のように続けているからです。
治るって、そういうこと!
当たり前のことが、当たり前になること。
当たり前になるから、毎日感動なんてしないけれど、
ふと昔を思い出した時、「あ!すごい違う!」と懐かしく思うのです。
摂食障害が治るということ。
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