摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。
太るのが怖いから食べられない。
太りたくないから、好きなものも食べない。
こうした声は、よくいただきますが・・・
摂食障害において、これらはホントの理由ではありません。
太ることは、
「イヤ」かもしれませんが、
楽しみを犠牲にするほど、
強烈な「イヤ」で、
「イヤ」以上に
「怖い」なのです。
じゃぁ・・・
「怖い」って、何が「怖い」のだろう？
そこを深めていかない限り、
「きちんと食べよう」と思っても、
本当の解決にはつながっていかないです。
・・・
東京出張で毎回楽しみなことがあります。
それは、美味しそうなパン屋さんに行くこと（笑）。
冒頭の写真が、今回のパン屋さんです。
全然行く予定は無かったお店ですが、
お目当てのパン屋さんに向かう途中で、
バッタリと（笑）。
たくさんのお客さんが入っていく様子に、
ガマンできずに、便乗しました（笑）。
購入したパンはあっという間に夕飯として消えてしまったので、
写真もないですが・・・
便乗してよかったです。
理由は、２つ。
その１：お目当てのパン屋さんの品数が少なく、買えなかったから。
その２：購入したパンが、すごく美味しくて感動したから。
食べたい！
美味しい！
こうした心の動きって、
自分でしか感じられないものです。
そこに「怖い」も「イヤ」もありません。それが、フツーの食べ方なのです。
・・・
太るのが怖いの根本は何ですか？
今、あなたが摂食障害に悩んでいるなら、
こうした根本的なことを、ホントに深く深く掘り下げて考えてみてほしいのです。
・太って、いじめられるのが怖い。
・太って、「元気になったね」「治ったね」と言われたくない
・太って、着る服が無くなるのが怖い・・・etc.
私は、カウンセリングでたくさんの方に接していて感じるのは、
「元気になった」「治った」と思われることを恐れている人がおおいことです。
元気なんだから、
もう学校行けるね。
治ったのに、
どうして働けないの？
もう大丈夫なんだから、
これまで同様に出来て当然・・・
そう思われることが怖いのではないでしょうか？
でも、ストレートに本当に気持ちなんて言えないから、「太るのが怖い」という言葉で代用してしまっていませんか？
食べたいものを我慢し続けると「倍返し」が起こる原理
私も、
ずーーーっとガマンしてきた人です。
食べたいパンを食べず、
食べたいケーキを「いらない」と言い続け、
食べたいときを無視して・・・
だから、爆発したのです。
コンビニの菓子パンも好きではありますが・・・
過食時代ほど、あんなに大量に短時間に詰め込むことが好きなのではありません。
でも、
ガマンの倍返しが起こったのです。
自分が自分じゃないようで、
自分が食べているのに、
誰かにコントロールされて食べさせられているようで、
何がなんだか分からないチカラが働いて、
目の色を変えて食べ続ける自分。。。。
そういう食べ方をする自分が、
ホントに醜いと感じました。
醜い食べ方をして、
醜い体型になっていく自分が、
ますます醜いと感じました。
・・・
心の根本問題と向き合って、
無理やりガマンすることも、
無理やり食べることも、
どちらもなくなっていく生活。
摂食障害に悩んでいるなら、
そうした生活が別世界のように感じるかもしれませんが、
長い間摂食障害に悩んできた人たちも、
ちゃんと回復に向かっていく方法があります。
治る方法、ちゃんと見つけていますか？