摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
拒食でも
過食でも
共通の悩みがあります。
「普通の量が分からない」
私も、摂食障害真っ最中だった頃、
「ふつう」に、「お腹空いた~!」と食べて、
「ふつう」に、「あ~、お腹いっぱい!」と食事を終えたい。
そんな当たり前すぎることを、
切実に願っていました。
今回は、定食についてのご質問をご紹介します。
先日、摂食障害になってから、初めて定食を注文しましたが、あまりの量の多さにビックリして、半分以上残してしまいました。
定食の量が普通なのですか?
私の感覚がおかしいのでしょうか?
今まで食べていた量が少なすぎるのですよね?きっと。
綾子先生も、摂食障害の時に定食の量を見てビックリしたことはありますか?
*ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。
ご質問をありがとうございます。
現在の私は、どの定食でも大抵、ムリなく完食です^^
理由はただ1つ、「お腹空いているから」です。
今回は、以下の3つから、摂食障害と定食ランチを考えていきます。
=======================
1.拒食の私も定食だった理由
2.普通の感覚を取り戻す
3.代謝が下がるから「すぐ太る」のです
==========================
1.拒食時代も定食だった理由
外食の頻度は少なかったものの・・・
拒食時代の私も、定食を注文していました。
理由は、他のもののほうが食べれなかったから。
■サラダ
身体が冷えるから元々、あんまり食べない
■サンドイッチ
マヨネーズやバターが嫌だから、拒否
■パスタ
かなり無理。
拒食になる前ですが、胃腸の調子が悪くて、
吐いたことがありました。
そのトラウマを、引きずっていたので、
拒食時代は絶対無理でした。
なので、、、やっぱり和食系でした。
定食を注文しても
「ご飯、少なめで」と伝えたり、残したり。
かなり偏った食べ方をしていたように思います。
2.普通の感覚を取り戻す
定食を食べに行くと、
ランチなら大体1000円くらいですよね。
実際に食べてみて、
もし、「このお店だけが、特別に多いんじゃ・・・」と不安になったら、
後日、別のお店でも、定食を食べてみてください。
理想は、定食ランチを10軒、
ちがうお店で食べてみること。
これは、あなたのお腹と頭と心で感じてみない限り、
代わりに誰かが感じてあげることは出来ません。
いつもいつもキッチリ同じ量とは限らないけれど、
10軒試してみれば、普通の量がなんとなく分かるはずです。
まず、やってみてください。
やる前から「分からない」と言い続けないでいてください。
まだ、「やっていない」だけなんですから。
「やっていない」状態では、
あなたを変えることは、誰にも出来ません。
3.拒食で代謝が下がる理由
多くの方がご存知かと思いますので、
説明は、ごくカンタンに書いてみます。
食べる量・カロリーが少ない
↓
身体が命を守ろうとする
↓
基礎代謝を下げる
↓
・・・太りやすい
という仕組みがあります。
超ザックリ言えば
拒食が「太りやすい身体作り」につながってしまうのです。
でも、頭で分かっていても出来ない状態かと思います。
拒食を続けるのも、あなた自身の選択。
拒食を辞めるのも、あなた自身の選択。
どちらでも、あなたが決めることなんです。
そして、拒食を続けた後、
「なんで、どんどん太るの?」と悩んだら、
上記の説明を思い出してくださいね。