摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
摂食障害で悩んでいることを話すか話さないか。。。
学校生活でも
会社勤めでも
なかなか迷うところですよね。
今回のご質問をご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
私は今まで一度も友達にこの病気のことを話したことありません。
私が体調が悪いときでも、何も聞かず励ましてくれたり声をかけてくれたり。
本当に感謝しています。
でも、その気持ちと裏腹にその友達にずっとほんとのことを黙ってて、
なんか後ろめたがあったりもします。
綾子さんは友達に自分の病気を話せたことで何か得たものはありますか?
ご質問をありがとうございます。
私のことを知っている友人は、
すべて私が摂食障害だったことを知っています。
ほとんどは、とても心優しい友人たちなので、
あまり問題はありませんでした。
ですが、ごく一部、イヤな想いもしています。
そのため、話すメリットとデメリットを2つのブログ記事に分けてお届けします。
今回は、友達に話すメリットです。
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1.吐き出す相手がいる
2.ラクに行動できる
3.フォローに助けられる
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1.吐き出す相手がいる
愚痴の吐き出し相手になります。
周りから「ぽっちゃりしたね」と言われた
親とケンカした
通院先の主治医と上手くいかない
病院辞めたい・・・etc.
こーんなことを、かなり頻繁にメールしていました。
でも、あまりに頻繁だと、友人の負担になり過ぎるので…
ローテーション(笑)。
学校のことは、大学院の友人
親子関係は、高校時代からの友人
外食のことは、ヨガの友人
話題によって
話す相手を選んでいました。
大学院のウラ話は、
大学院の人間関係を知らない友人たちには、分からないことです。
我が家の様子を詳しく知って、実際に遊びにきたことの
ある友人のほうが、親子関係の話は通じやすいです。
外食で迷ったときは、拒食真っ最中でもランチに
行っていた友人に話すと、楽しい気持ちが戻ってきました。
吐きたくてイライラしていた時も、
そのまま友人にメール。
時には嘔吐したい気持ちが、
メールだけでおさまったこともありました。
吐きたい気持ちを
言葉で吐いたから
吐く(嘔吐)が不要になる。
やっぱり、「言えないから症状に出る」を実感します。
2.ラクに行動できる
私の摂食障害の全てを知っていたので、
私が行動するのがラクでした。
たくさんのエピソードがありますが・・・
中でも、こちらの友人との思い出です。
友人の実家までドライブで行って、
1泊する計画を立てていました。
でも、過食が連発したり、相変わらず不眠が続いていたので、
すごく不安が沸いてきました。
その不安を、そのまま伝えると、すんなり変更OKに!
「私は、実家だからいつでも行けれるし、
綾子ちゃんとドライブできるが楽しみだよ!」
こんな感じで、今思い出しても、
友人の優しさにウルウルしてきますが・・・
ドライブして
友人のお母さんと一緒にランチに行って
友人宅で過ごし
帰り際には大量のみかん貰って
再び、ドライブして帰宅したのでした。
摂食障害だから
食が不安だから
眠れないから
そんな不安を助けらてもらえるのは、
何もかも話していたからだと思っています。
3.フォローに助けられる
摂食障害の学生と
色メガネで見られていた大学院時代。
差別とも受け取れるような
嫌な態度や言葉も沢山ありました。
その場では言い返せなかったこと
怒りが収まらないこと
これらを、全てを知る友人に聴いて貰っていました。
暖房の効かない倉庫みたいな部屋に、友達と二人でこもって
延々と話して
「そろそろ戻ろうか」
友達がそう言ったときはには、
数時間が経っていました。
体の芯まで冷えて
決して褒められる行動ではないけれど
身近に分かってくれる相手がいること
イヤな人ばかりにしか思えない時期も、ちゃんと味方がいること
たった1人の存在が、私を支えてくれました。