拒食症でも過食症でも、心の病気ですが、食べ物を改善していくことも大切です。
摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
国家資格・公認心理師です。プロフィールはこちら
拒食症の時も過食症の時も、
・薬だけの治療
・体重測定ばかりの診察
には、大きな疑問を持っていました。
摂食障害の原因など過去の話を整理したい気持ちも大きかったです。
同時に、「今日何をどれくらい食べればいいか教えてほしい」という気持ちをいつも抱えていました。
病院で、自ら管理栄養士さんを検索して指導を受けたこともありますが、型通りのアドバイスだったり、摂食障害の知識が乏しい方からのお話には、ますます混乱したこともありました。
だからこそ、摂食障害の最中から栄養学の専門家に自分から申込み、マンツーマンでアドバイスを受けてきました。
そんな経験から、「摂食障害を治すために辞めた食べ物」をご紹介します。
摂食障害を治すために辞めた食べ物5選
まず、注意点です。
ご家族が強制するのは逆効果です!
ご家族のかかわり方を見直すのが優先ですから、個別相談をご利用ください。
⇒個別相談、2月は残り1枠です。
人工甘味料
ココアの話はいろんなところでお伝えしていますが…大好きなココアも「カロリー1/4」のものだけを選んで飲んでいました。
他には低カロリーのアイスクリームなど、人工甘味料で甘くしてあるものなど、いろんなものを摂取していましたが…
ココアを含めて、思い切って人工甘味料のものをスパッと辞めました!
結局、人工甘味料で口だけをごまかしても、心も頭も体も満足しなかったからです。その証拠に、人工甘味料で低カロリーのはずなのに、身体は太っていきましたし、過食衝動が治まることはありませんでしたから。
玄米/雑穀米
玄米や雑穀米はヘルシーなイメージがありますし、血糖値が上がりにくいのは有名な話ですが…
拒食・過食の最中にはやめたほうがいい食べ物です。
理由は、玄米/雑穀米は消化しづらいから。
拒食・過食の最中は、食べることが上手くいかない日々が続いて消化機能が落ちています。
そのため、便秘になりやすかったり、胃もたれしやすかったり…というのは多くの方が経験しているのではないでしょうか。
太るイメージが強い白米が、本当は1番オススメです。
ちなみに、私は摂食障害の最中、お米を変える・増やすことにホントに時間がかかり、一進一退という状態が何年も続いてしまいました。。。
水
冷え症なのに、ペットボトル3本をカバンに入れて、しょっちゅう水を飲んでいました。
水を沢山飲むのが身体にいいと信じて。。。
さらに水を大量に飲むのは、別の理由もあります。
空腹を紛らわすため、です。
拒食の時も過食の時も、実際はいつも空腹と戦っていました。
ですから、水ばかり飲んで自分の欲求をごまかしていたのです。
水をやめたきっかけは、全身不調で鍼灸に通っていた時期です。
東洋医学には、水毒という言葉もある通り、水の飲み過ぎで身体の不調に陥ることも多々あります。
水を大量に飲むのは、結構スグに辞めることができました。
もちろん、温かい飲み物を適度に飲むのはOKなので、いつもながら大好きなハーブティを飲んでいました(今もですが)。
ダイエット食品
ダイエット食品に、一体いくら使ったのでしょう。。。
⇒【ブログ記事】無駄だった出費3選を参照
ネットでまとめ買いして、これさえ食べれば過食が止まるんじゃないか…といつも期待していました。
最初の何回かは、上手くいくこともありました。
しかし、当たり前ですが長続きしませんでした。
上記の通り専門家のアドバイスを受ける頃、こうしたダイエット食品ではなく普通の食べ物で自分を満たす、という変化がありました。
サプリ
これも、ムダだった出費ですが…
サプリよりも、普通の食事が大切なのです。
拒食症にサプリを処方したり、過食症がサプリだけで過食が治まる…といった情報に、当時の私は振り回されてしまっていました。
わざわざ買うのも、次第に面倒くさいと思うようになったり、薬以外の飲むものが増えるのもイヤだったりして、頑張って辞めたというより、なんとなく自然消滅のような形で辞めた記憶があります。
食べ物を変えて、過食は止まったのか?
食べ物を変えることは大切ですし、取り組んできてよかったと思っています。
しかし、過食が治るのは、食べ物の改善だけでは不十分です。
■摂食障害のカラクリ
*根本問題の上に、日々のストレスが乗っています。
食事改善は、上記の図解の「日々のストレス」へのアプローチです。
大切なことですが、「日々のストレス」を軽減した後にはじめて根本問題と向き合えるのです。
つまり、食事改善は、根本問題と向き合う準備段階と言えるでしょう。
拒食でも過食でも、心の根本的な原因にきちんと向き合い、解決改善をしてこそ、症状ゼロになります。
私の場合、小学生の頃からの両親との軋轢を解消するために、何回も何十回もドロドロの話し合いを繰り返しました。
*もしかしたら何百回…かもしれませんが。
超・長時間のやり取りにずーっと付き合ってくれた母には感謝しかいないです。