摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。
受験シーズンですね。
特に中学受験への思い入れは強いです。
私の不完全燃焼の受験でした…。
全国的にみても、そろそろ、中学受験も終了…という時期でしょうか。
摂食障害と中学受験
これは開業当初から、カウンセリングでは大きなテーマです。
(開業前は、全然予想していなかったことですが)。
摂食障害専門カウンセリングでお会いするクライアント様は、
・中学受験の経験者が多い
・中高一貫に進学した後、不登校になってしまう
・中高一貫でも、途中退学(&転校)は実はよくある
・転校を繰り返す場合も
という印象です。
摂食障害専門カウンセリングのクライアント様は、国内なら北海道から沖縄までいらっしゃいますが…
東京近郊にお住いの方だけではなく、中学受験の経験者の方は多くいらっしゃいます。
中学受験:カウンセラーとしての考え
私の大前提をお伝えするなら、
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中学受験そのものは悪くない
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という考えです。
幼い年齢であっても、自分が行きたいと思った学校を目指して、一生懸命に勉強する。
こうした時期は、とても貴重な経験だと思うからです。
私自身は前述の通り、中学受験では不完全燃焼でしたが、高校受験の時にはいい塾の先生たちの出会いによって、勉強好きに生まれ変わったことが、今の仕事にもつながっています。
中学受験をしたから、摂食障害を発症するのか?
中学受験後にいろんな問題が発生したご家庭が、もし中学受験しなかったとしても、なんらかの問題を抱えていたはずです。遅かれ早かれ…という意味で。
そもそも、中学受験したから問題が起こった、ではなく、もともと抱えていた問題が【中学受験というタイミングで表面化した】と言えます。
*NG例のほうだと、勘違いしがちです。
中学受験というのは10歳足らずで、受験ルートに乗る場合がほとんどですから
・本人の意思は?
・本人の「やりたい」はどこまで本音?
・「周りの子もやっているから」という「周りの子」は本当に社会全体?
といったことが見えづらく・気づきづらくなるのではないでしょうか。
中学受験:「もしかして、摂食障害!?」と気づいた時に家族ができること
中学受験にかぎらず言えることですが、摂食障害は早期発見・早期治療がとても大切です。
そのためも、ご家族が早く気づき早く行動することがとても大切です。
中学受験という限られた世界でいっぱいいっぱいになりがちで、視野がせまくなりがちですが…
・摂食障害かも!?と気づいたら、ご家族は専門家にスグ相談する
・「話を聴く姿勢」「本音を話すコミュニケーション」を取り戻す
・人生という単位で、「合う環境」を選び出す
といったことは、やはり大事なことかなぁと思っています。
摂食障害が長期化すれば、その後の進学・就職に大打撃がありますから。