摂食障害の回復進度に違いがある時

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害に悩んでいる時、
まわりがどんどん回復していく姿をみたり
自分だけが回復していない気持ちになったり

回復していく人を素直に嬉しいと思えなかったり
心のどこかで恨んでしまったり・・・

いろんな感情が沸いてしまうんんですよね。
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今回のご質問をご紹介します。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

摂食障害の姉妹が回復していく段階で、
二人の回復の進度にもズレが出てくると思います。

そういうときに、お互いが、相手の回復の妨げをしてしまわないようにするには
距離をとる以外に方法はないのでしょうか?

それが今の私にはすごく寂しいことに感じるので・・・

ご質問をありがとうございます。

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1.横のつながりの弊害

2.大切なのは「普通の友達」

3.「早く治る」だけがイイコトですか?

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1.横のつながりの弊害

これは姉妹や家族内だけに言えることではないのですが・・・
摂食障害の仲間ばかりを求めてしまう方が、とても多いです。

実際、自助グループや家族会が全国各地にあることからも
分かることと思います。

摂食障害というある意味、特殊な病気だからこそ、
他の人には言えない
分かってもらえない
孤独・・・

そうした気持ちを抱き続けてきた中で、
仲間を見つけると、救われたような気分になるかもしれません。

けれど、仲間という横のつながりを持つ前に、
弊害を考えてみましたか?

吐き方を教わったり
「摂食障害は一生治らない病気なんだよ!」と言われたり
身体の回復を、「太った!」とコソコソ言われたり

言葉は悪いですが・・・
傷のなめ合い・足の引っ張り合いが発生しやすいと言えます。

本当は、横のつながりよりも大切なつながりが
あるのではないでしょうか?

2.大切なのは「普通の友達」

私は、摂食障害仲間よりも「普通の友達」とのつながりが
大切だと思っています。

普通に戻りたいのなら、
普通を教えてくれる友達との付き合いをずっと続けていきましょう。

「普通の友達」と比べて
劣等感を抱いたり

「普通の友達」と比べて
しんどくなったり

こうした経験さえも、私は回復には必要だと思っています。

繰り返しお伝えしていますが・・・
社会は、摂食障害専用には出来ていません。
どんなに多様化しても、社会は、やはり健康体の人を中心として動いているのです。

今、摂食障害だから・・・と
いろんな付き合いを断ってしまっていませんか?

無理やり参加するのも負担になるけれど、
何もかも離れてしまうのはもったいないと思っています。

摂食障害だけの殻にとじ込まらず
摂食障害だけのつながりに満足せず
「普通」を大切にしていきましょう^^

3.「早く治る」だけがイイコトですか?

摂食障害カウンセリングでも
回復のスピードは、ホント一人ひとり異なります。

3ヶ月くらいで、ハッキリ変わる人と
2年くらい経過してから、ちょっとずつ変化が出始める人・・・etc.

一般的には、「早く治る=イイコト」と考えてしまいますが、
私は、必ずしもそうは思っていません。

早く治るということは、
身体にも心にも急激な変化が起こることです。

急激な変化に対応できるだけのエネルギーがあればOkですが・・・

摂食障害が長い場合は、心も身体もエネルギー不足になっています。

そのため、
エネルギーを溜めていく時期
エネルギーが感じられる時期
エネルギーを使える時期・・・

という時間をかけていく必要があるのではないでしょうか?

「早く治る=イイ」という考え方よりも
1人ひとりが必要な時間をかけて治っていく。

ベストなタイミングで治っていく。

私はそう信じています。
摂食障害の時期を、ムダと思わない理由が、ここにあります。