摂食障害カウンセリング
中村綾子です。
治ろうと思っても
何をしたらいいか分からなくて
つい目先の「行動」」ばかりに目が行ってしまったり
何をやるか分かっているのに
それらに踏む込むのが怖くて
見ないフリを続けてしまったり
いろんな状態があります。
今回のご質問をご紹介します。
*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。
◆メルマガ読者さんからのご質問◆
今の私は治らない、何も前進しない、何かしていないといけないと焦ってばかりいますが、綾子さんはどのように自分と向き合ったり、ゆっくり休んでもいいやと思えるようになったのですか?
ご質問をありがとうございます。
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1.「向き合う」とは?
2.「これまで」の棚卸
3.自分の「ふと」を大事にする
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1.「向き合う」とは?
これもよくあるご質問です。
母親カウンセリングにお越しになる
お母様方からも、とてもよくいただくご質問です。
「『向き合う』って、何をすればいいんですか?」
確かに、何をどうしたらいいか・・・と
困っていらっしゃることは伝わってきますが、
「向き合う」とは、コレという何か1つ言い切れるものではありません。
むしろ、生活すべてだと言えます。
例えば、「日本人の生活は?」と聞かれても、
一言では答えられないのと同じではないでしょうか?
食べたくない時
食べ続けたい時
ちょっと立ち止まって、考えてみる。
心は、どんな表情をしていますか?
心が訴えていることって、何ですか?
イライラした時
涙があふれてきた時
ちょっと一呼吸置いてみる。
イライラしている自分
涙でいっぱいの自分
心をぎゅっと抱きしめてあげよう。
誰も分かってくれない!と叫ぶ時
どーせ自分なんか・・・と思う時
「私って、誰に分かってもらいたいんだろう?」と
ちゃんと考えてみよう。
1つ1つ
一歩一歩
何か1つをやれば向き合ったことになるとは思いません。
毎日の生活を大切にすること
心の中をみていくことが、
結果として、向き合うということなのではないでしょうか?
2.「これまで」の棚卸
休むことが出来ない人
休む決断が出来ない人は、
コレを避けている印象があります。
「これまで上手くいかなかったこと」の棚卸し作業です。
焦って決めて、後悔ばかりしたこと
急いだからこそ、症状が悪化した時期
入院すれば治ると思っていた時
食べれば治ると思っていた頃
体重が増えれば、変わると信じていた日
転校すれば、楽しい生活になると思い込んでいた時・・・etc.
摂食障害の発症前から振り返って、
じっくり時間をかけて言葉にしていくなら、
きっと沢山みつかるはずです。
そして、気づくはずです。
上手くいかなかったことの多くは、
焦りから来ていたことに。
A高校で上手くいかなくて
B高校に移ったら、全て解決!ではないのです。
場所を変える
物を変える
相手を変える・・・
その前に、まずやることがあるはずです。
あなた自身が変わること。
変わるために、
立ち止まることが必要なのです。
変わるために
たくさんのエネルギーを充電する期間が必要なのです。
だから、完全休養という時期は、
摂食障害の回復のために不可欠ではないでしょうか?
完全休養なのだから、
家族のために、家事をやることではありません。
完全休養なのだから、
スケジュールを入れる必要はないのです。
あなた自身が立ち止まって
あなた自身が自分を大切にする生活。
今、自分を何よりも大切に出来ていますか?
3.自分の「ふと」を大事にする
以前の記事「摂食障害の克服はふとした瞬間!?」でも
書いていますが・・・
ふとした瞬間のためにも、
今のあなた自身が「ふと」を大切にしていくことを
オススメします。
ふと、あの本が読みたいと思った。
ふと、天気がいいなぁと思った。
ふと、「あ、あの服カワイイ」と思った。
ふと、散歩してみた。。。
そんな「ふと」沸く感情を大切にしていきましょう。
「ふと」が沸くためには、
あなた自身が、まずゆったり落ち着くことが大切なのです。
「ふと」を叶えてあげると、
心も身体も喜びます。
その喜びを、じんわりと感じていきましょう。