1人暮らしには体重50㎏必要!?

2020/05/28修正

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

1人で暮らしたらストレスが無くなる
環境を変えたら治る・・・

摂食障害の自分から解放されたくて
こんな妄想を膨らませていませんか?

また、来年度には進学や就職で一人暮らしになる方や、
「今の状態で一人暮らしをさせて大丈夫なの?」と
不安を抱えているお母様方もとても多いです。
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1人暮らしを開始するタイミング
1人暮らしの基準。

今回のご質問をご紹介します。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

親は私の体重が50キロぐらいにならないと、
一人暮らしはさせないと言っています。

私は今36キロで50キロなんてゆるせない体重で、
自分の中では42キロがベストだと思っています。

どうすればいいでしょうか?

ご質問をありがとうございます。

体重だけを議論しても
押し問答ばかりになってしまいそうですよね。

摂食障害とは心の病気です。
そして、ご家族との関係や一人暮らしの考え方については、
摂食障害の回復には、とても大切なことが多くからんでいることと思います。

以下の3つから考えていきます。

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1.治療者の役割、家族の役割

2.一人暮らしの基準は、誰のため?

3.体重以外の基準とは

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1.治療者の役割、家族の役割

いただきましたご質問は、メールなので、分からない部分もありますが・・・

ご家族のおっしゃる「一人暮らしには50kg」という基準には
どんな理由があるのでしょうか?

摂食障害に悩んでいる最中、いろんな判断に迷うタイミングや、
選択を迫られる時期が何度もあると思います。

・一人暮らし
・アルバイトの開始時期
・習い事
・転校するか、休学するか
・自宅療養するか、入院するか・・・etc.

こうした時こそ、あなたの治療者を頼ってみて下さい。

ご家族は、あなたが生まれてからずっと知っている、
1番近い存在かもしれません。

でも、あなたを良く知っていることと、
摂食障害を良く理解していることは、別ではないでしょうか?

一人暮らしでも
お仕事を始める時でも
あなた自身が、治療者と共に決めていくことなのではないでしょうか?

ご家族には、「家族の役割」があります。
治療者には、「治療者の役割」があります。

あなた自身は、ちゃんと区別できていますか?

2.一人暮らしの基準は、誰のため?

何かを始める時には、基準が必要と考えます。

基準を出された時
基準を知った時

あなたは、こんなふうに感じていないでしょうか?

・やりたいことを、やらせてもらえない

・いつも強制されている

・どーせ、反対するんだから

「基準」が誰のものか分からなくなっている時に、
こうした感情が沸きやすいと思います。

何のための基準でしょうか?
誰のための基準でしょうか?
基準とは、誰のものでしょうか?

・・・

基準とは、あなたが快適に一人暮らしするためにあるのです。

快適に過ごすために
快適に生活できる身体が必要です。

快適な生活を送るために
快適に働ける健康な身体が必要です。

今のあなたは、そこに向かっていますか?

3.体重以外の基準とは

私は、体重も必要だと思っています。

まず、見た目フツーであること。
そして、生理など、身体の中身も回復していること。

これらは、一人暮らし開始時の前提条件ではないでしょうか?

同時に、体重と体調は、前提条件であって、
それ以外も必要なことがあると考えます。

・外食ができる
・人付き合いができる
・買い置きができる
・ストレス解消法を持っている
・よく眠れる
・自炊ができる
・お金の管理ができる
・仕事や学校に行ける・・・

今、どんな気持ちになっていますか?

「え?一人暮らしは、そんなに難しいの?」
「治ってからじゃないと、一人暮らしはダメなの?」

私は、自分の失敗からも、
一人暮らしで苦戦しているクライアントさんの様子からも、
まずは摂食障害を治すこと、だと思っています。

今の心身の状態を無視して、
「やりたい!」だけで一人暮らしをやろうと思っていませんか?

「こんな環境だから治らない!」と、
治らない理由付けをしていませんか?

「一人暮らしになれば、親の束縛から解放される」と思い込んでいませんか?

私は、どれも違うと思っています。

やりたい!だけで行動してしまうのは、
心と向き合っていると言えるでしょうか?

家族と上手くいかないのは、心理的問題です。
心理的問題なのに、物理的に離れても、解決にはつながらないのです。

私自身は、まさに失敗例です。

何も考えずに
何も計画せずに
何も準備せずに、

家を飛び出すような形で、一人暮らしをしていた時期があります。

毎晩、心が不安定になりました。
不安定になると、過食が悪化しました。
自由を理由に、断食をして、悪循環にハマっていきました。

物音に怖くなり
人目にビクビクし
あっという間に実家に帰ってきました。。。

それから数年後にパン教室を始めた時も、
まだまだ一人暮らしには早かったタイミングだと思います。
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体重は、今以上にありました。
生理は、何年も前から回復していました。
でも、心は、まだまだ回復していませんでした。。。

摂食障害を卒業してから出来ること
摂食障害の悩みが、過去のことになること

今から、楽しみにしていきませんか?

20年先まで苦しまないために…