摂食障害の克服は「ふとした瞬間」?!

2020/05/28修正

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害って、どんなふうに治っていくんだろう?

初めて入院した時も
大学病院に通院していた時も
「治っていく過程」が全然描けませんでした。

当時の私自身が描けなかっただけではなく、
それを教えてくれる人はいませんでした。
forest-path-1053203_640
カウンセラーという立場の今、
私は少なくとも、「共有すること」をとても大切にしています。

「ねぇ、今からどんなふうに変わっていくと思う?」
「どんなふうに過食が無くなっていく感じがする?」
「治るのって、いつ頃だと思っている?」

摂食障害カウンセリングでは、
意識的にこうした質問を多く投げかけています。

治る主人公は、
あなた自身だからです。

今回は、克服や捉われが無くなっていく過程について
ご質問をいただきました。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

よく摂食障害を克服した方々の話で、
ふとした瞬間に過食嘔吐がおさまったとか、
体重にとらわれなくなったという内容のことを伺ったりするのですが・・・

今の私にはそんな日がふと舞い降りてくるのかと信じれません。

綾子さんにも克服する日がふとした瞬間におとずれたのですか?

それとも過食する日を、まずは週一日我慢して減らしていくなど努力といいますか
過食したいけど我慢、無理矢理我慢したりして徐々に治っていったのでしょうか?

ご質問をありがとうございます。

==========================

1.「体感」するために必要な失敗

2.「ふと・・・」は、自然発生ではありません

3.今、出来ることを避けていませんか?

=========================

1.「体感」するために必要な失敗

過食したい時に
ガマンしたら、どうなるか。

過食をしない日を設定したら、
どうなるか。

まず、やってみたらいいと思います。
あなたの心と体がどんな風に反応するのか、
それは、あなた自身が「実験」してみないと分からないからです。

私自身もいろーーんな「実験」をしてきました。

過食は、反省したら治るんじゃないかと思って、
食べ散らかしたまま寝て、翌朝、直視してみたり。

完ぺきに栄養が摂れれば、過食衝動が起きないんじゃないか・・と思い、
栄養バランスシートを基に、食べたものを1つずつ消していき、
毎日、きっちり食べてみたり。

朝食後、甘いものを食べる習慣にしたら、
その後、甘いものを欲することが無くなるんじゃないかと思って
やってみたり・・・etc.

本当に数え切れないほどの「実験」をしてきました。
一時的に上手くいっても、
その後に続かなくなったり、
爆発したり・・・。

いろんなことがありました。

上記の「実験」は、どれも上手くいかなかったです。
結果だけみれば、失敗です。

でも、必要な失敗だったと思っています。

結局、「行動」だけを変えても、過食が治ることはありませんでした。
でも、行動だけではダメなんだと痛感するために
やってみてよかったと思っています。

2.「ふと・・・」は、自然発生ではありません

これ、勘違いされやすいです^^;;

たしかに、
「もう、痩せていなくてもいいかなぁ」
「別に食べたっていいかなぁ」
「吐くのもめんどくさいし」

そういう想いが、ふと沸いたことはありました。
また、摂食障害カウンセリングの中でも、
そうした想いを言葉にされる方も多くいらっしゃいます。

けれど、「ふと」という瞬間は、自然発生するものではありません。

心と向き合うこと
心の訴えに正直になること

痩せや過食ではなく、
言葉で気持ちを表現すること

相性のいい治療者と出会うこと
年単位でじっくり取り組むこと

生き方を見直すこと
「やりたい」に正直になること・・・etc.

こうしたことを、1つ1つ取り組んでいく中で、
「ふと」沸くのです。

身体を休めることは大事だけれど、
じーっとしていて
「ふと」治ることはありません。

それは、摂食障害が自然治癒する病気ではないことと同じです。

3.今、出来ることを避けていませんか?

これは上記の「2」に繋がりますが・・・
今、出来ることに取りくんでいますか?
今、出来ることを避けてしまっていませんか?

目に見える変化がないから
回復の手応えがないから
何もしないのでしょうか?

基礎固めの時期は、
誰にでも必要です。

基礎固めが無い限り、
目に見えて変化は起こらないと思っています。

今、諦めるか
今、続けるか

今、投げ出すか
今、ふんばるか

あなたは、どうしたいですか?
あなたが治り続けるために必要なのは、「たった一人」の存在なのです。