拒食症の悩み。体重を許すにはどうしたらいいの?

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

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◆ご質問

拒食症でずっと悩み苦しんでます。
体重を許すにはどうしたらいいのでしょうか?

体重は必要って思えますか?


痩せていれば、痩せているほどイイ。
ガリガリでもいい、健康じゃなくてもイイ。

だから、痩せていたい!

そんなふうに思っていませんか?

まず、一般的な体重になることが必要と思えることが、「許す・許さない」の前に必要かもしれません。

生きること、楽しいと思えますか?

体重とは、身体の重さと書きます。

私たちは、生まれてすぐ測定するのが体重です。赤ちゃんの大きさを示す時、●●グラムといいますよね?

身長ではなく、体重が赤ちゃんを示すものさしになります。

生まれてから、ずーーっと私たちと共にある体重。

好きでも
キライでも、
良くても
嫌でも、

どちらでもいいけれど、
ずーっと一緒にある体重を「許せない」でしょうか?

体重以外は、今の自分を「許せて」いますか?
もし、体重が理想的な数値であれば、今の自分を大好きって言えますか?

きっと、違うはずです。

ご質問者さまが、どうお感じになるかは分かりませんが・・・

多くの場合、「体重以外の何か」が心の中で、許せていない方が多いようです。

それが、何なのか?

そこを深めていくには、対応できるカウンセラーをえらび、長期的なカウンセリングを受けていくことになります。

これを探っていくためにも、体力は必要です。

身体の体力も、
心の体力も、です。

私の場合:諦めと妥協から見えてきたもの

以前のブログにも書いているかと思いますが・・・
私は、「太ってもいい」と思ったことはありません。

増え続ける体重を諦めるしかなかったのです。

同時に、他にも諦めたことがあります。

それは、周りから「スゴイ」と言われる仕事に就くこと。

スクールカウンセラーへの夢が破れた後も、
「スゴイ」といわれる職業につくことを、目指していました。

バリバリ働いて
日本と海外の架け橋になるような仕事をして、
「スゴイ」と言われること。

こうしたキャリアを目指すこと自体、諦めたのです。

諦めたからこそ、
自分の心にほんの少し「緩さ」が出来ました。

その「緩さ」が痩せていないければいけない、という気持ちを、少しだけ緩めてくれたのかもしれません。

摂食障害の回復とは、決して一直線ではありません。
何か1つのきっかけで、V字回復するものでもありません。


だからこそ、こんな回復を目指してほしいと思っています。