摂食障害の時、友達は出来ましたか?

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

友達、大切ですよね。

時にバカ話に花を咲かせたり
どうでもいい事に大笑いしたり
ウロウロ出かけたり

私は、そんな時間が大好きです。
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けれど、摂食障害に悩む方の多くは、
友達つきあい・対人関係がとても苦手みたいです。

今回のご質問をご紹介します。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

先日のメルマガでは友人についてのことでしたが、
私には摂食障害になる前の友達がいません。

私は中1のときから高2の今までずっと拒食なので
高校の友達からは拒食の私しかみてもらえないのです。

中村さんは摂食障害になった後に出会った方々には
相談はしたりしましたか!?

それか、摂食障害になってからの友人とは今も仲は良いのですか!?

ご質問をありがとうございます。


「いつ出会ったか?」よりも
「どんな友達か?」のほうが、ずっと大切ではないでしょうか?

拒食症真っ最中の頃に出会った友人と、
今もずーっと友達です。

でも、ほぼ同時期に通っていた大学院の中では、
友達つきあいが上手くいきませんでした。

入院先で知り合った、うつ病の女性や
同年代の摂食障害の女性もいましたが、
摂食障害の回復と共に、お互い、疎遠になっていきました。

また、友達とは言えないかもしれませんが、
まだまだ回復途中の頃、塾でアルバイトをしていましたが、
大学生のバイト仲間とも親しくなり、一緒に電車乗って、帰宅していました。

なので、「いつ」よりも、
「どんな相手か?」のほうがずっとずっとその後に
影響すると考えます。

今回は、友達との出会いのために、3つのヒントをお届けします。
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1.出会うことを諦めない

2.出来ること・出来ないことをハッキリ伝える

3.友達は、「ふつうの世界」

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1.出会うことを諦めない

どんなことにも言えることですが・・・
あなたから諦めないことです。

どーせ、私、嫌われものだし。
いつも仲間外れにされるし。
私、ひとりで充分だし。

そんな気持ちでいると、
言葉にしても・しなくても
周りに伝わってしまうかもしれません。

もしかしたら、
これまでの対人関係はうまく行かなかったかもしれないけれど、
これからは、変わっていく可能性が充分あるのです。

対人関係が変わるために、
今、できること。

それは、他力本願ばかりではなく、
あなた自身が変わることです。

今、友達と一緒におしゃれを楽しめますか?
今、友達に「服、買いに行こう!」と言われたら、
一緒になって、試着を楽しめますか?
今、話題のケーキ屋さんに誘われたら、一緒にケーキを
パクパク食べることはできますか?

対人関係を変えていくためにも、
やっぱり治ることは必要なのです。

そして、相互作用とも言えます。

あなたが治っていくと
外出もラクになるので、
友達と出かけても、疲れてイライラしなくなります。

あなたの心が回復していくと、
友達とくらべて、落ち込むことも少なくなります。

あなたの身体が回復していくと、
一緒に写真を撮ることにも、ためらいが無くなるのです。

確かに、友達が摂食障害の悩みに付き合ってくれることはあります。
私自身も、何から何まで話して、泣きついて頼っていました。

けれど、
やっぱり治ることが、何よりもラクな対人関係に
つながることを、実感しています。

今、友達つきあいを諦める前に、
摂食障害が治ることを諦めてしまっていませんか?

2.出来ること・出来ないことをハッキリ伝える

これ、忘れがちです。

今、出来ないことが、いずれは「出来ること」に変わっていくのは
必要ですし、どうしたら「出来ること」に変わるのか、試行錯誤を
続けていくことも、必須です。

けれど、

「出来ないこと」を隠し続けたり
ムリしすぎる状態が続くと

対人関係が、もっと苦しいものになってしまうかもしれません。

ランチは無理だけど、
お茶だけなら、Okだとしたら、
それを、ちゃんと言葉にしてみる。

「ケーキ食べに行こう」と誘われても、
「お茶だけにしたいけど、一緒に行ってもいい?」と聞いてみる。

どこまで出来て、
何が出来ないか。

それは、あなたが言葉に出さない限り、
「察してくれる」ことはありません。

1つ1つ言葉に出すことは、
あなたの「今、できること」ではないでしょうか?

・・・・
私もまだまだ摂食障害の頃、
困ったことがありました。

友人の実家まで、一緒にドライブして、泊まろうという計画がありました。

その友人とは、ホント仲良しだったし、
摂食障害のことも、充分に知ってくれていたので、
最初はワクワクでした。

でも、その日が近づくにつれて、
私はとてもとても不安でいっぱいになってしまいました。

泊まるっていうことは・・・

昼:外食(これは自然食バイキングなのでOK)
夜:友人の家(どうしよう!?)
お風呂:どうしよう
寝る:眠れなかったらどうしよう?
朝食:友人の家(食べれなかったらどうしよう?)

こんなふうに、不安が不安を呼び、
どうにもならない位、当時の私の心は、不安で埋め尽くされてしまいました。。。

そこで、かなりかなり思い切って、伝えたのは、
「ドライブはしたいし、遊びには行きたいけど、泊まるのは
ちょっと無理そう」でした。

ものすごく悪いと思いましたし、
何度も謝ったけれど、友人は、こんな言葉を返してくれました。

「私は、実家だからいつでも帰れるし、あやこちゃんとドライブ出来てうれしい^^」

*今、思い出しても感動します。。。

出来ないことをハッキリ伝えることで、
快適ドライブを楽しんで
友人のお母様に自然食バイキングに連れて行ってもらって
お土産にたくさんのミカンをいただいて・・・。
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今もハッキリと覚えていますが、
ホント素敵なプチ旅行でした。

迷って、悩んでいたけれど、
「できないこと」をハッキリと伝えた上で、
楽しめる方法がありました。

摂食障害によって、何かが出来ないと、
かならず周りに迷惑をかけてしまいます。

だからこそ、治ることは必須なのです。

でも、あなたが「治ること」に向かっている途中なら、
「今は出来ないこと」という期間限定として、
周りの支えを借りてもいいのかもしれません。

3.友達は、「ふつうの世界」

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これを、摂食障害に悩んでいる間、
繰り返し思い出してほしいと思っています。

今、摂食障害のブログばかり読んでいませんか?
治らなきゃ!と思う時、摂食障害の本ばかり読んでいませんか?

私は、ふつうになりたいと願うなら、
普通の友達が必要だと思っています。

友達とおなじことが出来なくて、
ツライと感じることも、時には必要です。

「もう食べないの?」とビックリされても、
それが、普通の反応なのです。

外出先で、歩き回っても、
あなたがグッタリしていることに気付かないのも、
友達だからかもしれません。

「ふつうの世界」を教えてくれる友達との関わりを
どうか諦めないでいてください。

摂食障害真っ最中の時、ふつうに接してくれる友達は、
あなたが治った時も、同じようにふつうに接してくれるからです。

摂食障害の頃が、笑い話になることはあっても、
治ったあなたから離れていくことは無いのです。
今は不安だから、こんな感情が沸いていませんか?