夏休みが摂食障害を悪化させやすい5つの理由
摂食障害専門カウンセラーとして開業して12年になります。
夏休みは、お嬢様の摂食障害が悪化しやすい時期であることをご存知でしょうか?今回は、夏休み中に摂食障害が悪化しやすい5つの理由についてお話しします。
1. 暑さによる食欲不振が摂食障害を悪化させる
暑さで食欲がなくなるのは自然なことですが、摂食障害の兆候を見逃すきっかけになることがあります
■拒食症の場合
「暑いから食欲がない」という状態が、周囲に気づかれにくく、ご本人も「ヘルシーなものを少量で」と、さらに食事を減らしてしまうことがあります。その結果、拒食症が悪化してしまうことが少なくありません。
■過食症の場合
日中は暑さで食欲が低下していても、夜になってふと空腹を感じ、アイスクリームなどが止まらなくなることがあります。
2. 生活リズムの乱れが食行動に影響を与える
夏休みは、学校がある時期と比べて生活リズムが乱れやすいです。
■拒食症の場合
起きる時間が遅くなると、朝食と昼食を一緒に済ませることで、食事全体の量が減ってしまうことがあります。
■過食症の場合
夏休み中は特に予定がない日には、昼夜逆転の生活になりがちです。その結果、1日3食のリズムが崩れ、1日中だらだらと過食してしまうことがあります。
3. 家族と過ごす時間の増加によるストレス
夏休み中は家族と一緒に過ごす時間が増えるため、家族関係のストレスが摂食障害に影響することがあります。
■拒食症の場合
常に家族の目が気になることで、リラックスして食事ができず、さらに食べられなくなることがあります 。
また、ご家族も、普段ならお嬢様は学校に行っている間は昼食の状況など見えないですが、目の前にいると、ついつい「もっと食べなさい」と言ってしまいがちです。
■過食症の場合
家族の前では、少食のふりをしたり、ヘルシーなものを選んだりすることがありますが、その反動で、夜中にこっそり過食をしてしまうことがあります 。
4. 薄着の季節が体型への不安を増幅させる
肌の露出が増える夏は、体型に対する意識が高まる季節です。
■拒食症の場合
「太ったと思われたくない」という気持ちが強くなり、さらに食事を摂らなくなることがあります。逆に、「心配してほしい」という気持から、ガリガリの痩せ体型を意図的に露出する服装をえらぶ場合には、痩せ体型を維持しなければ…という気持が加速することもあります。
■過食症の場合
「夏までに〇kg痩せる!」といった無理なダイエットに影響されやすいです 。無理なダイエットの反動で過食が悪化したり、薄着になるのが嫌で外出を避け、自己嫌悪から過食に陥るという悪循環が生まれることもあります 。
5. 人と比べる機会が増えることによるプレッシャー
帰省や旅行で人と会ったり、SNS上で友達の生活を見聞きする機会が増えることも、摂食障害を悪化させてしまうかもしれません。
■拒食症の場合
久しぶりに会う親戚から「ぽっちゃりしたね」と言われることを恐れたり、写真を撮る機会が増えることで「太ってはいけない」という気持ちが強まることがあります 。
■過食症の場合
バーベキューや旅行先での食べ歩きなど、食事に関するイベントが多く、「食の誘惑」にそわそわしてしまうことがあります 。外出時にはセーブしてしまうことが多く、その場合もやはり夜間など一人になった時間帯に過食という形で爆発してしまいがちです。
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夏休みは、お嬢様の摂食障害が悪化しやすい要因が多く存在します。お嬢様を見ていて
「いつもと違うな」
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