
*体重が回復すれば、摂食障害は治ると「勘違い」していませんか?
摂食障害専門カウンセラー・中村綾子です。
お嬢様が摂食障害になり、お母様は今、出口の見えないトンネルの中にいるようなお気持ちではないでしょうか。
学校からは「進級や出席日数はどうしますか」と決断を迫られ、そのスピード感に焦る日々。
一方で、病院に行っても「しばらく見守りましょう」とか、体重測定だけの短い診察で終わってしまい、
家でどう接すればいいのか
どうすれば治るのか
治るまで、あとどれくらいかかるのか…
具体的なことは何も分からない……。
そんな板挟みの中で、必死にお嬢様を支えようとされているお母様に、今日はお伝えしたいことがあります。
摂食障害の治療で、よく耳にするのは
「原因さがしはよくない」
「過去を振り返っても意味がない」
「終わったことを蒸し返さない方がいい」
という言葉です。
確かに、過去をやり直すことはできませんし、思い出すだけで胸が痛むこともあるでしょう。
「振り返っている余裕なんてない、今のこの症状をなんとかしたい」というのが本音かもしれません。
けれども私は、お嬢様の過去を振り返ることこそが、摂食障害の確実な回復につながると考えています。
戦争の歴史を学ぶのは、未来を変えていくため
今年は戦後80年です。
80年経っても、当時の体験を語り続ける人がいます。
なぜでしょうか。
それは「二度と同じ過ちを繰り返さないため」、そして「なぜ戦争が起こったのかを明らかにするため」です。
過去をただ忘れてしまえば、同じことが繰り返されるかもしれません。
だからこそ語り継ぎ、検証し、未来へと活かすのです。
戦争を振り返ることは、過去の苦しみにただ戻るためではなく、未来を変えていくための知恵に変える作業なのです。
摂食障害の《発症前》を振り返る、本当の意味

お嬢様が摂食障害の最中にいるとき、つい「食べた・食べない」「過食した」といった目の前の行動ばかりに気を取られてしまいます。
ですが、本当に大切なのは、拒食・過食といった行動が始まるもっと前に、どんな出来事があったのかを振り返ることです。
たとえば──
・幼いころから抱えてきたトラウマ
・学校での独特な人間関係の中で、お嬢様がひとりで抱え込んでいた葛藤
・ご家庭での何気ない会話や、良かれと思ってかけた言葉の積み重ね
こうした「発症前の出来事」を振り返ることで、お嬢様がなぜ摂食障害という形でしか、ご自身の限界やSOSを表せなかったのか、その背景が見えてきます。
これは過去を「蒸し返す作業」ではありません。
摂食障害への理解を深め、これからの接し方を変え、摂食障害の本物の回復につなげるための欠かせない作業なのです。
過去の「意味」を書き換え、摂食障害の回復につなげる
もし「もう終わったことだから」と蓋をしてしまえば、お嬢様が本当に分かってほしかった苦しみに気づけないまま、無意識のうちに同じパターンが繰り返されてしまうかもしれません。
しかし、勇気をもって発症前の出来事を振り返ることで、
「あの時、娘はこんな気持ちを抱えて、ひとりで辛かったんだ」
と理解できれば、それは回復を一歩ずつ進めていくための強い土台になります。
過去の出来事そのものは変えられません。
過去に戻ることもできません。
けれど、過去の「意味」は変えることができます。こうした作業をカウンセリングでは「捉え直し」と呼んでいます。
戦争の体験が平和への教訓となるように、お嬢様の経験も「これからを安心して生きるための知恵」に変えられるのです。
摂食障害:病院でも学校でも教えてくれない「過去の捉え直し方」
お嬢様の過去を振り返ることは、お母様にとって、時にツライ作業になるかもしれません。
「どう振り返ればいいのか分からない」
「自分の育て方が悪かったのかと責めてしまいそう」
「自分がもっと早くに気づいていれば…」
と不安に思う方もいらっしゃるでしょう。
そんなお母様のために、ご自宅でじっくりと取り組んでいただける動画教材をご用意しました。

この動画では、抱えやすいストレスや、見落としがちな発症前のサインをどう紐解き、これからの母娘関係の再構築にどう活かしていくかを、具体的に解説しています。
病院の短い診察時間では聞けないこと、学校の先生/スクールカウンセラーには相談しにくい根本的な解決へのステップがここにあります。
動画ですので、お母様ご自身の心が少し落ち着いたタイミングで、誰の目も気にせず、何度でも繰り返し視聴していただけます。
進級や進学のタイムリミットに焦り、板挟みになっている今だからこそ。
一度立ち止まって、表面的な体重の数字にとらわれない「本質的な解決」への一歩を踏み出してみませんか?
▼動画はスマホで繰り返し視聴できます。


