拒食・過食の治し方

【Q&A】摂食障害(過食嘔吐)はなぜ再発するのですか?

摂食障害は再発を繰り返す?摂食障害専門カウンセラー中村綾子が解説

娘は病院に行きたくないっていうから…というご家族こそ、知ってほしい《摂食障害の真実》。

拒食や過食を繰り返すお嬢様の姿を見て、

「一度は良くなったと思ったのに、なぜまた……」
「私の育て方が間違っていたの?」

と、自分を責め、将来の不安で押しつぶされそうになっているお母さんは少なくありません。 残

念ながら世間には「摂食障害は治らない」と断言する人もいますが 、決してそんなことはありません。

今回は、メルマガ読者様からいただいた切実なご質問をもとに、多くの人が勘違いしがちな摂食障害の「再発」の真実、そしてお母さんに今すぐ知ってほしい大切なお話をさせていただきます。

 

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

なぜ摂食障害は再発するんでしょうか。

治し方が間違っていたんでしょうか。

若い時と違い、過食嘔吐再発して半年で、歯が溶けだし、老婆のようです。


*ブログでは、一般論と私の経験談の範囲で回答させていただきます。

ご質問をありがとうございます。

再発というのは、どの病気でもあり得ることですが…

多くの方が考えている「摂食障害の再発」とは、本来の再発ではなく、「ぶり返し」です。

本来の再発は、「きちんと治った後に、再び発症すること」です。

多くの場合、治っていないのに自己判断で治療を辞めたり、摂食障害の原因に取り組むことなく症状だけがなくなったりしたことで、「ぶり返し」が起こっています。

きちんと治ったと言える状態を当オフィスでは「摂食障害の卒業」と呼んでいます。

1.治療を辞めるタイミングが早すぎませんか?

コレは、とても残念な場合が多いです。

早過ぎとは、安定を見守る前に、治療を辞めてしまう状態です。

 

(1)回復途中でやめる

 

まだ、「途中」です。

 

ちょっと気分が上がってきて、「ふわふわ」した状態。

 

なんでも出来そうな気分。
このまま治ってしまいそうな感覚。

 

この時が、実は1番危ないのです。

 

万能感に浸っているからです。

 

あまりにも「ふわふわ」し過ぎていて、
周りの注意が入らない時期でもあります。

 

回復の道のりが、そのままずーっと続いていきそうな感覚。
ヘンな自信があるのも、この時期です。

 

グラフ上の点線は、まだまだ未知の世界なのですから。
治療をじっくり続ける必要があるのです。

 

(2)「治った!」と思った時点で、通院・カウンセリングをやめてしまう


一度、うまく行った
一時期、過食の症状が出なかった

 

だから、「もう治った!」と思ってしまう状態です。

 

もしかしたら、偶然うまく行っただけかもしれないのに。
もしかしたら、勘違いかもしれないのに。

 

早く摂食障害を辞めたいから
向き合うことに疲れたから

 

だから、「治ったこと」にしてしまうのです。

 

(3)症状が出ないことを確かめた後、やめる

症状が出なくなって、
それでも治療を続ける状態

続けていく中で
安定を確認していく時間。

 

摂食障害の卒業には半年間の症状ゼロが必要だと考えます。
 

これまでなら、パニックになっていたのに、今は冷静でいられる理由って何だろう?

イライラしても、過食にならなくなったのは、以前と何が違うの?

人の顔色が気にならなくなって、何が一番ラクかな?

「違い」を自覚し
「理由」を言葉にしていく作業です。

 

理由が分かるからこそ、似たような状況に陥ったとしても、回復が早いのです。

 

グラついた気持ちを
素早く自分で立て直せるようになること。

そんなチカラこそ、必要なのではないでしょうか?

2. 「大人になれば自然に治る」という大きな勘違い

「好きな人ができれば、食べることが楽しくなるかも」

「結婚して環境が変われば治るかも」

「子育てで忙しくなれば、食べて吐いている時間なんて無いし」

と、問題を先送りにしていませんか?

それは大きな勘違いです。

今回の質問者様のように、年齢を重ねて大人になってからも、《高齢者》という年齢になっても、摂食障害の症状に深く苦しんでいる方はたくさんいらっしゃいます。

心の根本原因が解決していなければ、何年経っても、あるいは何十代になっても、摂食障害の症状は続くのです。

3. 長期化するほど、身体へのダメージは深刻になります

中学生・高校生のうちは、持ちこたえていた身体も、年齢を重ねるほどリカバリーが難しくなり、ダメージは一気に表面化します。

質問者様の「半年で歯が溶けだした」という声の通り 、過食嘔吐による胃酸は確実に身体を蝕みます。

また、拒食症による「無月経」の放置なども絶対にNGです。

将来的な骨粗しょう症のリスクなど、深刻な危険信号が、見えないところで進んでいってしまうのです。

長期化すればするほど、心だけでなく、お身体を元の健康な状態に戻すのにも多大な時間とエネルギーが必要になってしまいます。

摂食障害:本当の解決に向かう「回復の3ステップ」

拒食症の治り方、心と身体どちらが先?体重は何㎏?

摂食障害は、正しい順番でステップを踏んでいけば、必ず根底から治せる病気です。

大切なのは、目先の「食べること・吐くこと」という症状だけを焦って消そうとしないことです。

当オフィスでは、以下の【回復の3ステップ】を大切にしています。

1. 身体の回復
 

2. 心の回復

3. 生き方を変える

多くの人が、ステップ1や2の途中で症状が治まったからと安心し、一番重要なステップ3の「生き方を変える」まで到達しないために、ぶり返しを繰り返してしまうのです 。

次の記事では、この「回復3ステップ」の具体的な内容と、お母さまだからこそできる関わり方について、さらに詳しく解説しています。

お嬢様の未来を変えるヒントが詰まっていますので、ぜひ続けてお読みください。

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