摂食障害の家族相談

摂食障害を理解できない「2種類」の人たち

摂食障害専門カウンセラー中村綾子です。

 

カナダ留学中、たくさんの現地の友人がいました。
親しい友人たちに、どうしても理解してもらえない事がありました。

 

それは、日本語と英語のニュアンスの違い。

 

両方の言葉を知る人にしか、分からないことなんですよね。

 

こうして、「絶対に理解できない人」は、摂食障害にも通じる部分があります。

 

あなたは、摂食障害を理解できないに対して、必死になっていませんか?

 

理解してもらおうとすればするほど、イライラして。
理解してもらえないのは、自分がダメだからなんじゃないかと自己嫌悪に陥って。

 

そんな気持ちに陥っていませんか?

 

私自身が、摂食障害に悩み続けた日々、「理解できない2種類の人」に気づきました。

(1)摂食障害を理解でない人:「男性」

女として生まれてくると、かなり幼いころから、こんな言葉を浴びて育ちます。

 

・ぼっちゃり
・キレイ
・細い
・かわいい

 

でも、幼稚園児以上の「男の子」にこんな言葉は使いませんよね。

 

私たち女性は、無意識的にも、意識的にも、「体型が周りにさらされている」ことを感じながら、成長していくのです。

 

だから、ムリなんです。
男性に、摂食障害を理解してもらうことは。

 

勉強すれば、「知識」は身につきます。
けれど、経験ゼロでは、心から理解することは、ムリだと思っています。

 

その意味では、男性医師でも、摂食障害を理解することは、難しいのではないでしょうか?

(2)摂食障害を理解でない人:「高齢者」

戦争前後を経験している方ですよね。

 

貧しい、物のない時代と比べれば、現代は信じられないほど豊かな食生活があります。

 

豊かな食生活があるのに、なぜ食べないのか。
米1粒も残しちゃいけないと教えられてきたのに、過食嘔吐するのか。

 

「心のゆとり」より、がむしゃらに生きてきた世代。

 

食べ物を大切にするという考え方は正論です。

 

けれど、世代が違い過ぎて、「理解」は難しいのです。

……

 

これらに気づいてから、私自身、父に理解を求めることを、一切あきらめました。

 

「おとーさんは、運転手」

 

運転手だから、必要。
運転手だから、お互いに機嫌のいい時は、話す。

 

でも、それ以上何かすることも、何かを求めることもない。

 

理由は、運転手だから。
好き・嫌いではなく、理由はそれだけです。

 

この考え方で、すごくラクになりました。
ラクになることで、私自身のイライラが激減していきました。

……

 

今のあなたは、いかがですか?

 

家族に何もかも分かって貰おうと、必死になりすぎていませんでしたか?

 

家族一丸となって、摂食障害に立ち向かわなければ!と思っていませんでしたか?