綾子先生がパン教室を始めた時ツライ経験は?

摂食障害カウンセリング
中村綾子です。

摂食障害の仕事えらび。
社会復帰の際、かならず直面する壁かもしれません。

今回のご質問をご紹介します。

*ブログ回答は、私の個人的な経験とカウンセリング方針に基づいています。
*全ての方に当てはまるとは限りませんので、予めご了承ください。

◆メルマガ読者さんからのご質問◆

私は子供の頃からお菓子作りが好きで、今も好きです。

ただ、よく耳にすることは「摂食障害の人は食に関する仕事につく」と聴きます。
ただ好きだから続けたいと言う反面、食に関する壁もあります。

綾子先生がパン教室を始められた時、辛い経験などはありましたか?

ご質問をありがとうございます。

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1.「スゴイ!」と言われる自分と過食の自分

2.ずーっと「食」の弊害

3.体力的にしんどい

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1.「スゴイ!」と言われる自分と過食の自分

これが1番辛かったことかもしれません。

20代で自分の教室を持って「スゴイ!」
こんなにパンが作れるなんて「スゴイ!」
自分で起業するなんて「スゴイ!」

こうした言葉をたくさんいただいていました。

それが、1番つらかったのです。

なぜなら・・・
ハキハキした「パンの先生」をやっていた日でも、
夜には、過食や過食嘔吐。。。

毎晩では無かったですが、
「スゴイ」と「過食」という両極端な自分がいて
行ったり来たりしながら生きていました

どちらが、ホントの自分なのか
パン教室の自分は、「偽りの自分」なのか

「自分」というものが分からなくなって
「自分」というものが無いように感じて
「自分」というものが存在してはいけない気がして、、、

とても辛かったです。

2.ずーっと「食」の弊害

これは、パン教室に限らす、全ての食に関する仕事に言えることです。

ずっと「食」

休日は、パンの試作・練習で「食」
一人暮らしなので、自炊も「食」
レッスン中も「食」
生徒さんとの話題も「食」

パン教室なので、パン好きが集まるのは当然ですが、

「食」
「美容」
「ダイエット」

これが、主な話題でした。

自分が悩んでいることが、
生徒さんの話題でもあったのです。

また、新しいパンのために試作すれば、当然試食があります。

食事以外に食べる試食。
なんども同じパンを試食。

それが、かなり苦痛でした。

食を仕事にしたのに
好きなことを仕事にしたのに
食べることが、ますます辛くなる。。。

そんな状態でした。

3.体力的にしんどい

食に関する仕事は、基本的に体力仕事ですよね。

それに気づかないまま、真剣に考えないまま、
パン教室を始めてしまいました。

そして、体は悲鳴をあげていきました。

いつも前傾姿勢でパンをこねること。
立ったり座ったりの動き
重い材料を仕入れる時・・・

一時は、腕が腰の高さまでしか上がらなくなったことがあります。

食に関する仕事は、
本当に身体を使うことだと痛感させられました。

・・・

今、摂食障害に悩む方の多くは、
食に興味があって、「『好き』を仕事にしたい!」と思っているかもしれません。

けれど、あなた自身の食がうまく行かない時、
かならず身体はダメージを受けているのです。

そして、『好き』が仕事に変わると、
ずーっと『好き』ではいられなくなることが多いのです。

まずは、あなた自身の『食』を改善していきませんか?

こんな勘違い、要注意です!