【摂食障害の母娘関係】「心に寄り添う」と「言いなり」は違います!

摂食障害専門カウンセリング
中村綾子です。

命のキケンがあること
これは身体をはって止めてください。

これは、母親カウンセリングで、必ずお伝えすることです。


けれど・・・

実際は、キケンでは無いのに

禁止したり
先回りしたり
別方向に誘導したり・・・

お母様が良いと思っている行動が裏目に出てしまっている以上に、
お母様の焦り・不安から、悪循環につながっているケースを数多く見聞きしています。

そして、混同してしまいがちなのが、

【心に寄り添うこと】と
【言いなりになること】です。

この2つは、全く別物です。

言いなりになるとは、

アレ買って
コレ買って
遊びに連れていって
これもやって

メールが来たら、即返信!
電話が来たら、真夜中でも即対応!

こうした【言いなり】を続けるだけ続けて、
お母様のほうが疲弊してしまう、
「もう無理・・・」といきなりギブアップ。

いきなり対応が変わると、娘さんがますます不安になってしまいます。

途中で気づいたのなら、
キチンと説明していくこと。

何が、イケナイと思ったのか、
これから、どう変えていくのか、
そのために、何が必要なのか。

これらを1つ1つ言葉に出していくことがとても大切なのです。

心に寄り添うことは、
行動ではありません。

何かをしてあげることでもなく
モノを与え続けていくことではありません。

なぜなら、心はモノで解決しないからです。

「寄り添うって、わかりません」

母親カウンセリングでは、こうした言葉を、とても多くいただきます。

寄り添うために必要なことは、以下の2つだと私は思っています。

(1)お母様の安定した心

(2)摂食障害の正しい理解

(1)お母様の安定した心

お母様の必死すぎる生き方や
世間体最優先の考え方・・・etc.

そこにお気づきでしょうか?

自分を変えることを避けて、
摂食障害という病気ばかり悪者にしていませんか?

・摂食障害が憎い
・摂食障害って、なんて難しい病気なの!?
・摂食障害にさえならなければ・・・

正直、こうした言葉をいただく度に、
私は悲しくなります。

なぜなら、「摂食障害」という言葉を「娘」という言葉に置き換えると、
娘さんの心を突き刺してしまう意味になりかねないからです。

『摂食障害が憎い』は、
「娘」が・・・と言い換えられますよね^^;;

本当は恨む対象は、摂食障害という病気ではありません。
そもそも、恨む相手なんて、どこにもないのです。

変えるのは、【心】【考え方】です。

そこを変えないまま、
娘さんにだけ、
口先だけで言っていませんか?

「あなたは、勉強しなくていいのよ」
「あなたは、あなたのままでいいのよ」

ホントに必要なのは、
お母様が、【お母様の心】と向き合うことです。

心の安定は、心と向き合い続けた後の結果です。

心と向き合うと、いろんな感情が出てくるはずです。

ドロドロとした心
マグマのような怒り
幼い頃の泣いている自分・・・etc.

長年、触れずに過ごしてきた事柄に触れることは
とても大変な作業かもしれません。

けれど、摂食障害の娘さんの心に寄り添うためには、
まず、お母様が、お母様の心に寄り添ってあげることが不可欠なのです。

寄り添い
向き合い
感情を外に出していくこと。

この作業が一人では難しいからこそ、カウンセリングが有効なのです。

(2)摂食障害の正しい理解

摂食障害は心の病気です。

私は、この言葉を何度お伝えしているでしょうか??

しかしながら、きちんと理解されるまでとても長い時間がかかるようです。

『心』なのに、体重の増減に一喜一憂してしまったり

『心』なのに、学校に行く・行かないばかりに目が向いていたり

『心』なのに、部屋の掃除が出来ていない娘さんにイライラしてしまったり

『病気』なのに、「ヒマだから、食べちゃうんじゃない?」と言ってしまったり

『病気』なのに、「自信さえあれば・・・」と考えてしまったり

『病気』なのに、病院もカウンセリングも行かない状態を容認したり・・・etc.

いろんな「正しくない」理解があるようです^^;;

何事にも言えることですが、
正しい理解があってこそ、
正しい行動につながるのです。

知識を入れ直す
新しいものを取り入れる。

何年も上手くいかないのなら、
そうした方向転換も必要なのではないでしょうか?

・・・・

【言いなりになること】を続けると、
摂食障害の【慢性化】につながると思っています。

摂食障害の慢性化とは、この先何十年と、
摂食障害でいることが当たり前になることです。

それは、本当にモッタイナイことなのです。

治ると、晴れやかな気持ちが沸くのですから、
それを信じていきましょう^^